17.




[水希視点]






無事にテストが終わり、肌寒い日が続く




いつの間にか校舎周りの木々は
綺麗な赤色で染まり上がっていた










衣替えをしてから暫く経ち、季節は11月

















水希「ふぁあ〜まだ寝たい」









大きなあくびをしながらダラダラと歩く

いつもの様に校門を通り上履きに履き替え、
いつもの様に自分の教室へと続く階段を登る















「ねぇ、聞いた?」


「知ってる!今が狙い目だよね〜」












水希「ん?」













卒業間近の3年の先輩も、
キャッキャ騒いでる1年生も
移動しながら色んな人に
情報を求めるかの様に騒いでいる








朝からうるさいなぁ、なんて
思いつつ廊下を歩いていると……















水希「え?桃子?」



桃子「おはよう、相変わらず来るの遅いわね」










廊下側のドアにもたれ掛かった桃子が
私を待ち伏せしてたみたいだ。











水希「お、おぅ。おはよー」



桃子「まだ寝起きなのかしら?」



水希「いや…てか、寒みぃのに廊下で
待ち伏せして何かあったの?」








そう言うと、元々大きい桃子の瞳が
更に大きくかっ開く。













桃子「水希…聞いてないの?」



水希「? 何が?」







そう答えると桃子は
何やら気まずそうにふいっと下を向く


























桃子「…緒橙と忍足が別れたわ」










水希「は?」











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