くるりくるる、廻る巡る。
見えるのは青。私に見える唯一の。
くるりくるり、回れ廻れ。
この身はかつて一つだった。
今は二つに別れたけれど、けしてその記憶は薄れない。
私、古明地さとりは忘れない。
彼女が私であったことを。
私が彼女であったことを。
わたしはけして、忘れはしない。
たとえば幾千幾万の思考の彼方。
たとえば空白の支配する無意識の中。
あなたがどこにいようとも、あなたがどこにいこうとも。
わたしはあなたを忘れない。
そう、たとえあなたを総ての人が忘れても、あなたがわたしを忘れても。
わたしはあなたを忘れない。
永久に永劫に、わたしの心はあなたを想う。
想いは巡る、くるりくるると。
廻る想い