「暇ですねー、モール先生」

「図書室利用者はもっと居てもいいはずなんですけどねえ…」

「ですよね。あ、モール先生が司書だからなのかな」

「…と言いますと?」

「ほらー、モール先生ってなんか恐怖の対象的な感じですから。この前もシフティとモール先生の話してたら青ざめてましたし」

「ああ、なんだかそんな噂が広まってるみたいですね」

「ねー。モール先生優しいのに」

「……まあそんなこと言うのはナマエさんくらいですけどね」

「そうですかねえ。……そうかもしれませんねえ」

「まあ、強ち間違ってませんしね。
 ……それより、人が来ないからと言ってサボっているナマエさんの現状の方が今の私には気になるんですが?」


「やだなー、何言ってるんですかモール先生。私はこうやってカウンターに座ってしっかり仕事やってるじゃないですか」

「その周りに散乱した袋と、手に持っているPSPさえなければそういえるのですが。図書室は飲食禁止ですしそもそもゲーム機の類は持ち込み禁止ですよ」

「気にしたら負けです!!っていうか見えてないのになんでわかるんですか!?」

「ただのカンですよ。経験測です。
 ですがさて…気にして負けてしまうのなら気にならないようにナマエさんの手元のソレをまず排除しま
「わぁぁあああ!!シャレになりませんモール先生!!」……されたくないのなら始めからしないように。冗談じゃないですし」

「…はーい」

「次に机を掃除するように」

「……はーい」

「あとは……そうですね、その残った菓子は持ち帰りなさい。今はもう食べちゃだめですよ」

「うぅ……はーい」

「……終わったらゲーム、やってもいいですから」

「………はー…ってえ!!?」

「きちんと片づけてからですよ。そしてまた汚さないように」

「モール先生っ…!!もう本当に好きです大好きです!」

「はいはい。ほら、早くしたらどうですか」

「はいっ!今すぐ全部片付けます!!10分待っててください!」

「あと、今度からはこんなことがないように……って聞いてませんね」





「終わりました!」

「はい、お疲れ様でした」

「ゲームをしてもよろしいでしょうか!!」

「ええ、約束ですのでどうぞお好きなだけ。
 あ、一応言っておきますが他の生徒には内緒ですよ?」


「もっちろんわかってますよ!誰にもいいませんって!!」

「それと声は多少おさえて……」

「キャッホー!!モール先生最高!
 よっしゃあ、かかってこいやイビルジョー!今日こそは返り討ちにしてやんぜぇえええ!!!」

「聞いてませんねえ…それに言葉遣いが悪いですよ」

「かかってきなさいイビルジョー!今日こそかえりうちにしてさしあげますわぁぁあああ!!!」

「…全く」



「って、ウソちょいきなりキレんな赤くなるな!!回避間に合わない!!」

「うおっ、なんで足元行ったのに避けきれてないんだよ……ああ、もう捕まったし!!こやし玉どこ!!?ネコこやし玉プリーズ!!」

「おま、爆弾とか投げなくていいから!!ってか何でこのタイミングで爆弾!!?近接系つれてくりゃ良かったあああ!!」

「あぶねー猫使えねー!ってちょっと待てこの距離でブレスって、」

「うおおおおお!!ちょ、待っ、なっ!!?……ぎゃああああ!!」



「………」

「その様子だとやられました?」

「私なんて…私なんて……!」

「ゲーム程度で一喜一憂しないように。コーヒーでも注いであげますから落ち着きなさい」

「ミルク入りの砂糖2つでお願いします!よし、次こそ狩る!!」

「立ち直りが早すぎですよ」





図書室の例のあの人



(あ、そう言えばさっきの話の続きなんですけどね)
(どの話です?)
(モール先生が恐れられてるって話です。なんだっけ、シフリフのどっちかが言ってたんですけどなんかモール先生にあだ名…というか二つ名がついてるとか……?)
(へえ…丁度そこにお二人ともいますし聞いてみます?)

((!!!))










二つ名はもちろんタイトル。
実はシフリフは偶に図書室除いて夢主の心配してます。モール先生になにかされてないか←



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