これと同一ヒロイン




「君は何だかんだ言いつつ作ってくれるね」

「作るまで居座るヤツが何を言ってるのかと」

「しかし、君の料理は僕の通うレストランに劣るとはいえ、人が作ったものとは思えないね」

「それ褒めてないですよね。貶してますよね。……それに、」

「何だい?」

「……人間の私が喰種の好みに合う料理作れるってある意味不名誉ですよね」

「それは僕の知ったことではないね」

「…でしょうね。
まあ、今日だけですよ。少なくとも明日は来ないでくださいね」

「ああ」

「(嫌に素直だな……)」

「ところで、」

「?何ですか」

「明日の夕飯の要望なんだが――」

「何一つ聞いてねーだろお前」



(レストラン行きなさいレストラン)

(まあ確かに、ここはああいった高尚且つ高級な味は出せないし、僕の麗しい顔と見合わせる度に暴言吐くような人間がいる場所だがね)

(出て行けよ)





御託並べてるけど正直美味しい。でも、喰種としてプライドあるから人間相手には絶対言う気ない。

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -