「生涯俺の側から離れられないように監禁する用意出来たからちょっと来てよ」
「……あー、そっか。でもほら、今もう夕方だよ弔くん。ご飯出来たから先に一緒に食べよう?」
「えー…」
「私が弔くんの為に作ったご飯、食べたくない?」
「……食べる」
「ゴチソーサマデシタ」
「お粗末さまでした。
――今日は暖かいから眠くなるね」
「うん?ん、まあそうだなあ」
「腕枕と膝枕、どっちが好み?」
「どっちかしかないとか言わないよね?」
「(やべっ)…他に何かある、かな?」
「一緒に寝る」
「(そういうことか)じゃあ添い寝でもしようかな」
「おはよう、弔くん」
「ん…おはよ。何、もう朝?」
「あれからずっと寝ちゃってたみたいだね。今日は何かある?」
「…黒霧のとこ」
「そっか。じゃあ用意しないとね
……そういえば、弔くん。なにか忘れてることないかな?」
「……おはようのちゅー?」
「あはは、うん、忘れてたね。はい(ちゅっ)
じゃあ、準備しようか」
そうして出ていく用意を始める死柄木弔の背を見送り、私は朝食の用意を始める。
こうして昨日もまた、寿命を引き延ばすことに成功したのである。
(――そういえば、彼女はまだ生きてるんですか?)
(彼女?…ああ、家で俺の帰りを待っててくれてるけどそれが?)
((よく生きてられるな…))
クレイジーサイコキチガイがクレイジーサイコキチガイヤンデレに進化。
狙われて攫われるも、上手いこと機嫌とって命を薄く引き伸ばして逃げ続けてる主人公。死亡フラグを折るたびに別のフラグが大量に立ってるのを見ないフリしつつ今日も今日とてなんとか生き延びようと模索。