Adult Children*


Adult Children



私たちは高校生にしては身体の重ねる行為がとても激しいと思う。
数ではなく、質というのか内容が。

普段、淡泊だとしかみえない亮が深い口付けをしてくる。
肺にまで達するのではないかと思うほどの深い口付け。
丁寧に歯列をなぞられ、舌先で唇を舐めて離れる。

上気した彼はとても妖しくて、私をその気にさせるには十分すぎた。

するするといつの間にか亮の大きな手が背中をはい回り、見つけた下着のホックを外した。

前に回ったその手は小さい私の胸を弄り始める。明日香みたいに大きければ亮はもっと喜んでくれたのかな?

「名無…余計なことを考えるな」
「ん…かん、がえてな…んて…ないよぉ…………ひゃ!」

仕置きだ、と耳元で宣告されていきなり下に指を入れられた。
少しだけ足りなかった潤いは彼に肉芽を弄られてすぐに溢れ出す。

1本から3本へ急に増やされて思わず腰を引けば彼に引き戻されてもっと深くを引っかかれる。

「逃げるな」
うん、ともいやだ、とも私は答えない、答えられない。
快楽は頭を満たして溢れたものは涙にかわる。
それを彼は舐めとり笑う。
優しさ、ではないと思った。
ただ、支配したいという感情が彼にこういう行為をさせる。

「り………りょう…んふ…りょ、ぉ」
「…入れるぞ」
返事をする前にと彼は遠慮なく私の中に入ってきた。
内壁が悲鳴をあげるようにきゅうきゅうと締め付けて私はただその質量を追い返そうと必死になる。
彼は拒む私の中をそのまま突き上げる。
奥まで穿つように、私の辛さを知らないふりをして。

「や、やぁ!………りょ…もっと…ゆっくり!!」
「…っ…無理だ」

苦しそうな彼の吐息が首筋にかかる。
突き上げられる程に私は堕ちて堕ちて、彼を喜ばせる器へと変わった。
滑らかな律動へ変化すると私も痛みが全て悦楽へ移り変わる。
喉の奥から自然と喘ぎ、彼の腕に爪を立ててしまう。
ただ一カ所が繋がっているだけなのにこんなにも彼がそばにいるように錯覚してしまう。

「…名無っ!………名無!」
「や…んぁ………りょ……う!」

余裕のない掠れた彼の声はどんな愛の言葉にも敵わない。
吐き出された彼の作り出した思いを私の中に納めることよりも、だ。

短く彼は唸って私の中に白濁したものをそそぐ。続いて私も頂点に達して覆いかぶさってきた彼を力無く受け止める。

熱くほてった身体は私も亮も同じ。
触れるだけのキスがもう1ラウンドの合図になる。

私たちはまだ青白い月のもと堕ちていくのだ。




(愛してる)
(その言葉よりは私も、よ)





UP、08/8/1


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