はろーみなさん。
俺は今、三成と一世一代の大勝負をしています。
食うか食われるか、これからの未来をかけた大勝負を。
布団の上で。
………誰か…へるぷみー…


「……」
「……」
「………」
「…みっ三成?」
「なんだ。」
「これはどういうことなんだ?ワシには少々理解出来ないのだが…」

俺の上に跨がるように乗る三成。
その格好は普段の三成からは想像も出来ないほど乱れていていろいろ危ない。
いや、俺の理性がって意味じゃないよ。
確かに肌白いなーとか思ったより筋肉あるなーとか思うけど、そっちの目じゃ見てないよ。
そんな目で見るなら女の子がいいに決まってる。
俺だって男の子だもん。
……いかん、いかん。
あまりにも予想外な展開に頭が現実逃避を始めたぞ…

ともかく、三成の雰囲気って言うか目が凄いことになっているんだが。
恐惶した時みたいな目になってるよ。
なんか獲物を捕えた獣の目になってるよぉぉおおお!!

「その手を離せ家康。」
「三成、お前は自分が今何をしようとしているのか分かっているのか?」
「貴様と寝ようとしている。」
「そうか寝るのか。でもな三成、ワシの考えている『寝る』とお前の考えている『寝る』の意味が違う気がするんだが、ワシの勘違いだよな?」
「何を言っている。貴様と2人で寝ると言ったらそれ以外にはないだろう。」
「三成、良く考えてみよう。そうしよう。」

あれ?キャラ違う?
そんなの関係ねぇ!!
え?古い?
知ったこっちゃねぇ!!

つか、何言っちゃってんのこの人!?
こんなキャラだった?
こんなキャラだったっけ?違うよね?
こんな下ネタ連発するような人じゃなかったよね?
下ネタ連発するのは中の人だったよね!?
誰とは言わないけど!
あの人の下ネタトーク凄いけど三成も凄……いや、三成の方が本気で言っている分たちが悪いか…
じゃなくって、この状況をどうやって打破しよう。
あぁ、神様仏様この際ザビーでもいい。
俺を助けてください…

「三成、ワシもお前もおと…」
「あれは嘘だったのか?」
「へ?」
「共に太平の世を築こうと、関ヶ原の地で言ったあの言葉は嘘だったのか!?」
「……は?」

ちょっと待て。
そんなこと俺がいつ言った。
俺が三成にそんな愛の告白紛いのことするわけ…ん?ちょっと待てよ。

「―――死ね家康!!」
「やめるんだ三成!!ワシはお前を殺したくなどない!!」
「煩い!!私の君主を奪っておいて今更言い訳など聞くものか!!」
「だから!!秀吉公はまだ生きていると言っているだろう!!」
「嘘だ!!」
「嘘ではない!!なぁ三成、もうこんな戦いはやめて共に太平の世を築いていかないか?」




……言った。
確かに言ったよ。
でもさ、それがどうやってこの状況なるんだ?
まさかあれが愛の告白にでも聞こえたとか?
共に〜ってところが聞きようによってはそんな感じに聞こえないこともないけど、三成に限ってそれはないな。
あっはっは。
………

「まっ待て三成!!あれはそう言うで意味ではない!!」
「ならどういう意味だ。」
「(やっぱりそう受け止めていたのか…!!)共にとは政を収めて行こうという意味だ。夫婦ではないぞ、政だ。loveじゃないlike!!というか、なんでそんなひん曲がった捉え方をしたんだ!?」
「らぶ…?らいく……?なんだそれは。何故お前があの男のような言葉を使う。」

不穏な空気を醸し出し始めた三成にサアッと顔から血の気が引いていく。
あれ?俺、なんか選択誤ったかもしれない…

「とにかく、今夜はもう遅いし詳しいことは明日話そう。な?」
「私は話すことなど何もない。その手を退かせてさっさと入れろ。」

ちょっ入れろって…
ストレートだなオイ!!
もっとオブラートに包もうよ…

そして俺が上なのは決定事項なんだな。
よかったー入れられる方じゃなくって。
流石に男で処女喪失は嫌だよ……って違う!!
嘘っちょっ…えぇー…
マジで?
本気で言ってるのか三成!?
これ夢オチでしたとかいう嬉しい展開にならないわけ?
つか、ならないかな?いや、なってください。
俺は普通がいいです。


変な世界の扉は開きたくないから!!



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