初めてのろんぐほーむるーむというやつだ。
小学校の頃の総合とかの時間がかっこよさげな名前に変わったものだと自己解決したけど、それもわりと面倒らしい。
理由?それは、


「まずクラス委員決めるぞ。やりたい奴いなかったら指名な」


これだ。

担任はドアの前に椅子を置いてだらーんとしている。
それアウトじゃないの?職務果たしてください。
私は毛頭やる気はないので左隣に座っている、確か自己紹介のとき岡村と名乗った彼に「岡村くんやってみたら?」と頬杖をつきつつ声をかけてみた。


「や、俺岡本ね!岡村はこっち」


どうやら岡村は、岡本くんの前の席の女子だったっぽい。
いやー申しわけない。いや思ってるよホントダヨ。


「ごめん人の名前と顔の一致が苦手分野なんだ」
「いやいいって。初日から担任に間違えられたし!な?」
「んあ?あーソウダネ」


なんて雑な返事。私を上回るぞ!
それよりも、どう?と再度問うと目を少し大きくしてえっと声を漏らした。
…なんだかキラキラしてないかい?


「俺に出来ると思う?」
「出来ると思う。それに自分から名乗り出ちゃえば君は男子の英雄だ」
「先生!俺やりまーす!」


“英雄”ってかっこよく聞こえるじゃん?
冗談のつもりではあったけど男子は割と喜んでるから良しとしておこう。
問題は女子。大体の子は私と同じように誰かになすりつけようと言葉を働かせるから難しい。


「は?なんでよ」
「いいじゃん!また同じクラスなんだし楽しくやりたいっしょ!」
「嫌でーす」
「そこをなんとか!岡村様!」


どうやら隣で岡本くんが岡村さんに交渉をしているよう。
あの担任のことだから、騒いでるから岡村でハイ決定〜とかやりかねない。
ここは梵さん、岡村さんを思って一声掛けてあげようじゃないか。
目の前で月島が視線でうるさいと二人を見ていることは一切関係ないよ。君が悩まされてるのは大分喜ばしいけどね!
いやー私って優し


「なんだそこ、盛り上がってんじゃねーか。んじゃ女子は岡村でいいか」
「っはぁ!?ちょっと先生そんなの」
「拒否権無しで〜」


あああ一歩出遅れた!!!
心の内でごめん岡村さんと謝りつつ頭を下げたらごつんと机と仲良しになった。「ダッサ」と月島。
…最悪だ。

そのあと私と月島、ぷらすわんこが同じような感じで文化祭実行委員に選ばれた。
学習しろ私。

でも楽しいことは好き。だから文化祭実行委員に不満はない。





×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -