秀歌side4



 「青樹さん。」
「なんですか。何度もよんで。」
「おれと、付き合ってくれないかな?」
「お断りします。」
「好きな相手でもいるのかよ!」
「いません。
先輩のような人が、あたしの嫌いな人物像です。」
「じゃぁ、俺!秀歌を振り向かせてやる!」

 意味分からない。日本語めちゃめちゃだし。

 でも。それからの先輩は凄かった。
朝は毎日迎えに来るし、茶髪から黒に変えるし。
勉強をしろ、って言って、あたしを
自分の高校に入れたがるし。
今の成績からだと余裕すぎるのに。
そう言っても、心配する先輩がなんだか
かわいかった。 不本意だけど。

何十回めかの朝。
「秀歌。」
「はい?」
「やっぱ、俺お前が好きだ。」
「…………。」 

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