秀歌side1



 陸がなんだか変わった。
さっぱりしてる。
「何があったの。」
って聞くと、かなり驚かれた。
「秀歌……。気づいたンか?」
「へ?」
「わしのこと、気づいたンか?」
「……緑里さんが
 亡くなってから
 おかしいと思ってた。
 最近マシになったと思うけど、
 まだ暴れてたし。
 でも、多分
 あんなことはしない。」
「なんでそんな断言できるンや?」
「……分かんないけど。」

 そういうと、陸はふにゃッと笑って
「秀歌、愛しとる!芯なんかやめて、
わしのところに嫁に来い!!!!!!!!!!!!!!!」
 って言われた。

――――ちょっと待て。

「なんでそこに
芯が出てくるのよ。」
「何も言わんでええ。
わしも、誰に聞いてもらおう
なんて思わんかったし。
えー、えー、なんちゃかまわん。」

 ただな―――
自分で自分の心が
分からんくなるンはいかん。


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