鈴香side1



―赤絵 鈴香― 

学校から帰ってぼーっとしてると、携帯にメールが来た。
差出人は、葵依ちゃんと、竹花さん。
竹花さんは、芯くんのお姉さん。優秀な看護師さんで、私の憧れの人。
芯くんの強い意志は竹花さんによく似ている。

“Dear 鈴香 
 夜遅くごめんねー。今日借りた議会の記録
 凄い助かった! ほんとにありがとぉーん(*´д`*) 葵依”

“やっほー、元気―?
愛しの鈴香ぇ 
悪いけど葵依っち、しーちゃん、つーくん、誰でもいいから、
明日、芯休むって伝えといてくれる〜? 竹花”

「なにが、あったんだろう…?」
芯君が休むなんて、珍しい。

“Re:Dear 鈴香
 役にったったなら良かった(^^♪
 そうそう、さっき竹花さんからメールが来て、明日芯くん休むみたいよ〜。”

“Re:やっほー、元気―?
 元気ですよ! 芯くんの事は、葵依ちゃんに伝えておきました!
 おだいじにって、伝えておいてください! 鈴香”

 翌日。わたしは、葵依ちゃんに提案した。
「今日、生徒会で芯くんのお見舞い行こう!」
「いいよー。じゃぁ、竹花さんにアポとってくれる?」

“こんにちは。
芯くんのおかげんどうですか?今日、生徒会のメンバーで
お見舞いに行こうと思っているんですがいかがですか? 鈴香”
  ↓
 “Re:こんにちは。
 芯は一応熱は下がったよ。 でも、ちょっと食欲ないみたい。
 だから家に来たら、なんか作ってやってくれない?
 鍵はポストに入れとくね〜ノシ”


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