妊娠しちゃった




「なあ…蒼真…っ」

「ん?どうしたの?」


本を読み浸っていたら深刻な顔をしながら唯斗がやってきた。


どうした?と問い掛けるも複雑な表情を浮かべながら唯斗は中々口を開かない。

こんな唯斗は初めてだ。きっとなにかがあったんだろう。

「唯斗?どうしたんだよ?ほら、話してみ」

「お、俺さ…っ、…蒼真な、中出しした時…あるだろ?」


中出しだなんて結構やらかしてしまってるからわからないと思いながら頷いた

唯斗は震えながら目を伏せながら言葉を紡ぐ。



「俺、妊娠しちゃった…、っごめん!!」

「ん、え?妊娠?!誰の子だ!俺の子じゃなかったら許さない」

「そー、まの子だしっ、まじごめん…、っ下ろす…から」


唯斗はただ「ごめん」ばかりをつぶやく。
別に俺にとって唯斗の妊娠は嬉しいものだ

しかも俺の子ときたら嬉しくて涙もでない


  
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