「神宮寺!!これはどういう事だ?!」
「ただのスキャンダルじゃないか。そんなに何時もの事だ〜…」
「何時もの事じゃない!」
珍しく真斗はレンに向かって声を荒げている。そして片手に持ったスキャンダル雑誌をびらびらと揺らしながら説教を。
スキャンダルは『神宮寺レン、結婚か?!』と意味深な内容とともに雑誌に載っているレンはサングラスと相変わらずスタイルの良い姿で、隣にはレンの腕を絡める様に。しかも薬指には指輪を嵌める女の姿が載っていた。
それに真斗は腹の虫がたえぎったのか、神宮寺が帰ってきてとすぐに説教が始まった。
真斗はレンが何時もの事〜とそれだけで受け流そうとしたのが許せなかった。
レンとはあくまでも恋人関係であり、レンは学生時代から所謂レディ達との噂が絶えず、気が付けばレディと一緒にいる姿ばかりが見受けられていた。
「…もういい」
「ちょ、真斗?」
「…触るな!俺はもう貴様と別れる!!金輪際関わるな」
レンの腕を振り払えばコートを羽織り、藍色の髪を靡かせながら鞄を持てばキッとレンを睨み部屋を出た。
よりは出ようとしたが、レンに引き止められそれはかわなかった。
「待てよ、真斗」
「何をする。離せ」
「嫌だね。それよりも何故別れなきゃならないのさ」
「何を言うか!貴様が毎回毎回とスキャンダルになって…俺は……、」
生真面目な性格が災わいしているのか中々言葉を発しない真斗を見兼ねたレンが「嫉妬したのかい?」と数センチか小さい真斗を抱きしめてみれば「ごめん」と謝った
レン曰くあの指輪はあのレディが付けていたものであり、レンはあげてないのだと言う真実を知れば
レンから「はやとちり」と笑われた。
やはり同性なのだから、俺よりやはり女を〜て思ったりもするものだ。
だから、レンにはたまに自粛して欲しいものだ
「真斗を離す理由が見当たらないね」
「ふん。どの口が言うのだ」
「この口が言うのさ、ハニー」
「…レ、っ?!ん、ふ…っむ、んっ」
真斗の唇を指でなぞればちゅっとリップ音をたてながら唇に食らい付き、舌を捩込んでは唾液を絡ませた。
真斗からの熱い吐息と甘い声に痺れては床に押し倒し、真っ赤に染まる顔をなぞれば
「愛してるよ、真斗」
そう囁いてみた。
照れ屋さんの真斗は「馬鹿を言え」と顔を背けるもやはり行動は素直だ。抱き着いてくる真斗にくすくすと笑いながら、愛を感じた
スキャンダルされたって俺は真斗を一番愛してるよ
end