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子兎とテスト


「川田」

「はい」

「栗原」

「はい」


今、理科のテストが却ってきています!!!



「近藤」

「はい」




「沢田」

『はい』

呼ばれて、教壇まで歩いていく


「流石だな、これならオマエもエリートコースを進むことができる。」

100点か…

頑張った、私!!!
根津は嫌いだが……


私が席に戻ると、教室の後ろのドアがガラリと開いた


『隼人…』



「コラ!遅刻だぞ!!今頃登校してくるとはどういうつもりだ!!」


根津ウッゼ


「あぁ!?」


うぉー、教師にメンチきってる〜
根津のヤローびびってやんの!!
ハハ、ざまぁみろ!!!!


「やっぱこえーよあいつ…」

「先輩達を閉め返したって話だぜ」


コソコソと……
言いたいことがあるんだったらはっきり言えよコノヤロー



あ、隼人こっち来た…

「おはよーございます椎菜さん!!」

うん、いい挨拶だね!!!

『おはよ、隼人』

そう言ってニッコリ笑う

「(どーなってんだ!?)」

「(たぶん獄寺が沢田に惚れたんだよ)」

「(おれも狙ってたのに!)」

「(私達のシナちゃんが!!!)」

教室がざわつく…

だって隼人の態度が昨日とまるっきり逆だもんね……



「あくまで仮定の話しだが」


あ、よくない話しをしようとしてる顔だ!!うざっ
ボイスレコーダーで録音しておきましょうきっと役に立つ。
……………………多分。


「平気で遅刻してくる生徒がいるとしよう
そいつは間違いなく落ちこぼれのクズとつるんでいるなぜなら類は友を呼ぶからな
沢田も落ちこぼれになりたくなかったらそんな奴とつるむなよ」

はっ?何言ってんだコイツ

その瞬間私の中で何かがブチッと切れた―――――――…


『あはは、先生面白いこと言いますね?あなた、何エリート気取ってるんですか5流大卒のくせして』

椎菜はどす黒いオーラを放ちながら根津に近づく
そのまま、片手で首を掴み吊し上げた

教室が静かになる

動きが速すぎて、彼女がそこへ行ったことすら気付くのに時間がかかる……


唖然とする一同

それから


みんなは見てしまった……


いつもにこやかな彼女が
怒っている…

いつものような笑みを浮かべているが






抑えることなく殺気を出した少女を前に






誰も動くことができなかった………




『ちなみに先ほどの話しも録音させていただきましたけど、どうします?』

にこやかに質問する
だんだんと首を掴んでいる手に力が入る

「グッ…教師に暴力をふるうなど、貴様ら退学にしてやる…」

『この場に及んでまだそんなこと言いますかゲスが
中学校に退学何てねーんだよバーカ、そんなことも知らねえのかヨ
前々からアホだと思っていたけど、ここまでとは…』

急に手を離すと根津がゲホゲホと咳き込んでいるのが見える


『先生、金輪際私の友人への侮辱をしてみろ……



次は




あんたのこと殺すからナ』

彼女からは考えられないような低い声でいい放つと


いつものにこやかな笑顔に戻った――――――…


『隼人!!校長室一緒に行こ〜』

「……………………はい!!
でも何のために?」


『決まってるじゃん、この糞教師のことチクりに行くんだヨ』


そう言い残すと二人は校長室へ向かい始めた――――








しばらくたっても教室は、静かなままだった





その後、根津は学歴詐称で解任し




クラスでは椎菜を怒らせてはいけないと言う暗黙の了解ができ




また、この出来事で彼女のファンを増やすのでした




→オマケ



〜校長室からの帰り〜


「流石です椎菜さん!!アイツに掴みかかって行ったときかっこよかったです!!」

目を輝かせながら言う隼人
なんか子供みたい……


『ふふっ、だって友達が言われているのを黙って見てるわけ無いじゃん



そーだ、隼人は理科のテスト何点だった??』

「オレは100点でしたよ」

『隼人って賢いんだねー』


にっこり笑うと彼は顔がほんのりと赤くなっていた―――――…


******

〜沢田家〜



『たっだいま〜
あ!リボーンあの情報スッゴク役に立ったよマジありがとう
おかげさまで糞教師を追い出すことができたよ』




「そうか、流石オレの生徒だ使い方をよく分かってるな」







二人揃って腹黒かったり


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