果たしておもちゃはあるのか | ナノ
ざっくりしたあらすじ
ハロウィンにかこつけてルカにイタズラ(意味深)するアルムくんの話


手は布で拘束されて、ベッドボードに括り付けられて。
その上目隠しまでされてしまい、何も見えない。

自分が想像していたものと、アルムがやろうとしていたものでは“イタズラ”の種類が違ったことに、ようやくルカは気が付いた。
肌に触れる空気でどんどん服を脱がされているのが分かる。
まずは胸をはだけられた感覚。

このままではイタズラと称して何をされるか分かったものではない。
それならば布を引き千切ってしまおうとルカは腕に力を込めた。

「駄目、千切らないで。大事な布なんだから」

威圧感のある、低い声。その後、腕は布ごと強い力で掴まれてしまう。
驚いたルカが動きを止めれば、アルムは言う通りにしてくれたと思ったのだろう。よしよしと頭を撫でて、再び服に手を掛ける。
下履きもはぎ取られて、あっという間にルカは全裸に近い状態にされてしまった。

「じゃ、“イタズラ”始めようかなー。まずはこれで肩慣らし!」

弾んだ声が聞こえた。
当然ながらルカには“これ”の正体が掴めないので、与えられる刺激に備えて身を固くする。

さわ。
フワリとした何かがルカの脇腹を撫でたと思ったら、コチョコチョと小刻みに動き出した。
羽根の類だろうか。とてもこそばゆくて、たまらずルカは笑い声を上げてしまった。

「ふ…、はは、あははっ……アルムくん、やめっ…、くすぐった…ぁッ!…」

脇腹から離れていったと思ったら突然、胸の突起に“これ”が触れて声が上がってしまった。かあっと頬が赤くなるのを感じて、ルカは口を結ぶ。

「声、出ちゃったね。ちょっと当たっただけなのに」

可愛いと笑った後、アルムはまたルカの体を擽り始める。
はじめ脇腹にされた時のように胸を擽ったり。かと思えばゆっくりと撫で回したり。
愛撫というよりは、本当にただのイタズラだ。

もっと過激な事をされると覚悟したけれど、この程度ならば大丈夫だとルカは心の中でほうと胸を撫で下ろした。
その時。

「いい具合に力も抜けたみたいだし、次に行くね」
「…、つぎ…?」
「うん、いちばんのお楽しみ。これを早く試してみたくって」

いつも使っている香油の瓶の蓋が開けられる音がしたと思うと、アルムはルカの両膝をぐいと曲げ後孔を曝け出す。

「……ア…、アルムくん、…なに…、」

たまらずルカは曲げられた足を戻そうとしたが、再び「我慢」と低い声で制されてしまう。
間髪入れずに香油を垂らされ、少しだけ身震いする。
アルムの手がそこに触れ、垂らした香油を塗り拡げるように、くるくると後孔をなぞる。

「……ンっ、」

前触れなく、ぬるりとアルムの指が侵入してきた。香油の助けもあってか、痛みはない。
中をまさぐる指がグイとある一点を突くと同時、言葉にできない感覚がルカの体に走る。

「ルカのいいとこ、みいつけた」

アルムも気付いたのだろう。クスリと笑う声が聞こえた。よほど“早く試してみたい”のか、忙しなくそこを刺激され、あっという間に指を3本に増やされてしまう。
何をされるのか見当も付けられず、ルカは震え上がりそうになる体を唇を噛んで抑えるのに必死だった。

「まだ少しきついけど入れるね。“僕の”よりもずーっとずーっと小さいのを選んだから、心配しなくても大丈夫」
「えっ、い、いったい何…、あぅっ、」

ヒヤリとした硬い物が当たり、入ってくる。アルムのものではない“何か”は、言われた通り小さくて。
ルカの意思に反し、後孔はそれをつぷりと飲み込んでしまった。

「アルムくんお願…っ…、やっ、あぁあッ」
「今入れたの、露店で買った玩具なんだ。からくり仕掛けになってて、動くんだって!」

取り出してほしいという要求も空しく、入れられたものが突然動き出しゾクリと体が総毛立つ。
からくり仕掛けだというのだから、それを作動させたのだろう。

「…あるむ、くっ…、イヤッ、あぁッ、うっ、うぁ…ッ!」
「ふふ、すっごいトロトロ出てきてる」

蛇が体をくねらすような妙な動きで責め立てられ、堪らず嬌声が上がってしまう。
当然だけれど、アルムが動いて与えるものとは全く違う。彼以外の刺激に嫌悪感を抱くも体はそれに従順で、次第に体の芯が熱を持ち始めた。溢れてきていた蜜を塗り込めるように鈴口に触れられる。

「うーん、強さが中途半端なのかな?辛そうだし、一回スッキリさせてあげようね」

痛いほどに膨れ上がったルカのそれをツウとなぞり言えば、ルカは子供のようにかぶりを振って。

「やだ…アルムくん…こわい、」
「大丈夫だから」

尚も怖いと嫌を繰り返すルカを宥めるように、アルムは彼の太腿に口づける。そして、思い切り強度を上げた。

「やだやだやだ、や、あ、あ、あぁあっ!」

強すぎる刺激を受けて、ルカは体を震わせながら欲を吐き出した。それと同時にアルムは玩具を停止させたが、まだ取り出さない。

「……も、…や…、出し…」
「どうして?あんなに悦んでたじゃない。怖がらなくていいんだよ」
「……う、」

散らばった精液を拭いているらしく、腹部に柔らかな感触。
正直に言っても聞き入れてもらえるかは分からないが、しぼり出すように告げてみる。

「……あ、アル…、ム、くんが、いい…」
「!!」

間を置かず、後孔の異物感がなくなった。それから目と腕に巻かれていた布が取り払われる。
ようやく見れたアルムの表情は、目が眩んでしまってよく分からなかった。自由になった両腕を広げる。アルムの体温が恋しくて、抱き締めてほしくて。

応えるように覆い被さってきた体。逃がすまいと、ルカは手足をアルムに絡ませた。

「どんなに気持ちいいものがあったとしても、私はアルムくんがいいんです」
「…うん」
「アルムくんでないと、嫌なんです」
「……ごめん」

言って、アルムが触れるだけの口づけをすると、応えるようにルカも口づける。それからアルムに笑みを向けた。
強請るように顔を近づけてきたので、気を良くしたアルムは額に、目蓋に、頬にと口づけていく。

「ね、ルカ」
「はい、何でしょう?」
「そろそろ入れていい?」

唇に口づけたアルムが顔を上げたと思えば、いきり立った自身をルカの大腿にすり寄せて告げた。
隠そうともせず真っ直ぐにそんな事を言われて、ルカはクスリと笑ってしまう。

「いつにも増してせっかちさんですねぇ」
「ルカがあんまり色っぽかったから、我慢の限界で」
「でも私はこうしていたいです。もう少し我慢してください」
「えっ」
「ふふ、冗談ですよ」
「もう。びっくりさせないで」

頬を膨らませたアルムの頭をあやすように撫でて、それから彼の耳元で。

「私もたくさん我慢しました。…ですから早く、アルムくんをください。我慢したご褒美に。…ね?」

たっぷりと艶を含んだ声で囁くものだから、アルムはごくりと唾を飲み込んだ。



本番まで行こうと思ったのですが途中で心が折れました
申し訳ありません 気が向いたときチマチマチマと書いて 上げられたら上げます

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