何だかこっちがすごい幼稚扱いされているのがすごく気に入らない。
もうっと頬を膨らまして、彼の後ろ姿にベェーっと舌を出した。
こういうところが幼稚なのか、と密かに思った。



「ちゃんと寝てろよ。」



と言われてムゥっと膨れて、布団に潜った。
台所からカチャカチャと音がしてきた。
数分経つと洸がお粥を持ってきてくれた。



「ほら、卵粥。食べれる?」
「…う…うん。」



すくったお粥を口に入れる。
…………お、おいしい…。



「…おいしいよ…。」
「そっか、良かった。凪冴専用激甘卵粥。」
「Σ!!激甘っ?!」
「うん、凪冴はお子ちゃまだからね。」



頷きながらニヤニヤしている洸。
激甘だとかお子ちゃまだとか言われてもおいしいものはおいしいのだ。
食べていると、洸が『あ』と声を漏らした。



「何?」
「味見すんの忘れたからちょっと頂戴?」
「はい……」



レンゲに少しすくって洸に差し出した。
レンゲを持っている手首を捕まれる。



「違う、こっち。」
「………え?」



気付くと口を塞がれていた。
唇を離されても私は固まったままだった。



「こ、洸…?」



名前を呼ぶと、コソ、と耳元で囁かれた。



「凪冴ってお子ちゃまなのにこっちは大人なんだね。」



そういって、彼の人差し指が私の唇に触れた。





大人の味は
(キスの味)

(洸!からかわないで!////)
(だってホントの事だもん)







* オ * マ * ケ *



「あぁ!!!」

「今度は何。」

「俺、…凪冴に…凪冴に……」



彼の顔はこの世の終わりと思うほど、暗い顔をしていた。
私に…?一体何が…



「凪冴にアーンするの忘れたっ!!!」

「はぁぁあ?!」

「だってさぁ、風邪ネタってアーンが付き物じゃん?!むしろアーンがメインじゃん?!」

「何、アーンがメインって。」

「俺が凪冴にアーンしないと、読者の期待を裏切る事になるよっ!」

「(…読者……?)」

「だーかーらっ、アーン♪」

「ちょ、薬アーンとか無理じゃん。何ちゃっかりレンゲに薬のせてんの!」
「だって薬アーンしかないもん!あ、じゃあ口移ししよっか!」

「え、何で。近い近い近い!近いし、アーンから離れてるしぃぃいい!」






************
洸が料理好きとか良いですよね(^w^)
ってか、また同じような話を書いてしまいました。
ごめんなさい…………。

では、19300キリリクの唯様っ!!

リクエストありがとうございました!!


 
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