「弦一郎」
「ん?あぁ、朱鷺原。どうした?」
思った通り。
何が悲しくて、赤い布を眺める彼氏を呼び止めなきゃならんのだ。
その布が…
「たまらん赤フンだな」
ふんどしだなんて………
いつの時代だコラァ!
「…………」
「どうした、何か用があったんじゃないのか」
「もう忘れた!このふんどし男ぉぉぉおお!!」
「っ!待てっ!」
ガッと手首を捕まれてよろけるも、私は一生懸命に前へ進もうと足を出す。
その反動を利用してか、彼は私の腕をグッと引いた。
「わっ・・・!」
背中がふわっと温かくなった。
彼の腕が私の前に回された。
しかし、手には赤フン。
こんにゃろ!
「朱鷺原・・・」
「・・・っ!な、何。」
その時、やっと私は後ろを振り向いた。
予想外にも、顔が近くて私が赤面してしまう。
その顔に気付いたのか、少し笑っていつもの彼らしく、
「たまらん照れ顔だな」
た ま ら ん 。
(なんか 、弦一郎変態っぽい)
(!?な、なぜだ?!)
(いや、知らなくていい)
*************
すみません、久々な小説がこんなのとは…………
たまらんは変態っぽいよね!
よくありますよね、
『その照れ顔、たまらないよ』
とか。
幸村っぽいのは置いておきましょう。
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