「わぁぁあ!蓮二!?蓮二?!ごめん!」




携帯片手に急いで部屋の中を駆け回る。
昨日夜中に服選びに時間かけすぎたせいだ…。
朝起きたら待ち合わせ10分前で。
急いで蓮二に電話した次第です。




『「あと30分遅らせて」…とお前はいう』

「蓮二ぃ〜!」

『…分かった。』

「ありがと、すぐ、すぐ行くから!」

『急ぎすぎて事故に遭うなよ。』

「え……」

『加害者になる相手が気の毒だ』

「……ワカリマシター、キヲツケマスー」




蓮二ったら、こんな時まで意地悪なこと言うんだから。
電話を切ると、"準備、準備"と家の中を走り回った。



.

.

.




「蓮二!ごめん!……はぁ、はぁ、待ってた…よね、ごめんね?」

「別に、そんなに待っていない」




いつものように静かに答えると、彼の携帯が鳴った。
どうやら電話のようで"すまない"と言って少し離れたところで電話を始めた。




「お、姉ちゃん、やっと来たのか」

「へ?」




振り返ると、そこには屋台から顔を出しているおじさん。
不思議そうな顔をしていると、ヘヘッと笑って

『背の高けぇ兄ちゃんの彼女だろ』

と言われた。




「さっきの兄ちゃん、ずっと待ってたんだぜ。時間は守ってやんな。」

「お、おじさん、教えてくれてありがとう!」




そういうと、おじさんはニカッと笑って鼻をかいた。
絵に描いたような江戸っ子みたいだ。




「すまないな、」

「蓮二!ごめんね、ずっと…待ってたんだよね、ごめんね……!」

「何をいきなり…」

「私にできることなら、なんでもするかr……」




蓮二の方にグッと近寄ると、頭を押さえられ、遠ざけられる。
うわ、全然手が届かない。




「いいから、気にするな、めんどくさい。」

「ヒド!めんどくさいだなんて!私は…」

「……」

「私は、蓮二に………」

「………わかった」

「えっ」




ふと目の前が真っ暗になる。
反射的に目を閉じると唇に感触を覚えた。
触れるだけの軽いキス。


ちょっと待て、ドラマみたいな展開はいいよ、うん。
でもね、ここ、駅前公園のど真ん中なんですけど……!




「わー、大胆なカップル」

「若いっていいわねー」

「チューだ!チューだ!」

「……リア充爆発しろ」




恥ずかしい。

 ハ ズ カ シ イ 

というか、最後に怖い言葉が聞こえたのは気のせいか。




「れ、れん…」

「もういいだろう。早く行くぞ」

「あれ、顔赤i……」

「黙れ」

「もしかして照れて……」


「お前なんか、馬に蹴られてしまえ」







そういうのを、
ツンデレって言うんだよ

(ツンデレンジだね)
(は……?)









********
私もよくわかりません。笑


アンケリク!
ツンデレな蓮二…とのことで。
書いてみたけど、ツンデレ……
うまく行ったかなぁ;;



アンケリクありがとうございました!


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