「お、ジャッカル。お前さんもこれから購買か?」
「……まぁな…」
声をかけてきたのは、同じ部活の仁王。
苦笑いで返す俺に、ニヤっと口元を吊り上げた。
「もしかして、おつかいか?」
「……あいつらの、な。」
遠い目で言う。
仁王も分かって聞いていたのだろう。
“あいつら”というのは、俺のダブルスペアとマネージャーの事だ。
頻繁に俺を使って購買や自販機に向かわせる。
………勘弁してくれ。
「頑張りんしゃいよ」
とだけ言って、ひらひらと手を振る仁王。
俺も早く購買に行って買わないと。
「ジャッカルーお疲れー!」
「お、スゲー!俺の好み超わかってんじゃん!流石肺男!」
「肺男って略すな!」
早速がさごそと探る二人に、はぁとまたため息をついた。
「あぁ!ジャッカルってばまたため息ついたぁ!!幸せ逃げるよ!」
「あーはいはい。」
「…そーんなジャッカルくんにー!素敵なプレゼントがあります!」
気持ち悪いくらいニッコリとした笑顔で言われて、背筋が凍る思いをした。
……何が来るんだ?!
「じゃじゃーん!」
「………?」
差し出されたのは、1つの花束。
それも、赤いカーネーションと白いバラがミックスされている。
相当おかしいミックス花束に、驚くほかなかった。
「ど、どういう……?」
「ジャッカル、いつも私達のわがままに付き合ってくれて、ありがとう。」
「これからも、よろしくな。」
「…お、お前ら………」
花束のセンスは置いておいて、こんなに感動することをされるとは思っても見なかった。
…だが1つ、疑問が残った
「何で今日なんだ?」
「母の日と父の日の中間だから(^w^)」
「…………は?」
「母の日は赤いカーネーション、父の日は白いバラ。昔から決まってるだろぃ?」
なんだ、母の日って。
なんだ、父の日って。
俺はお前らのマミーでなければ、パピーでもないんだ!!
「これからもよろしく、ジャッカル!」
そういって、あいつらは笑顔を見せた。
丁重にお断りします
(パパ〜)
(ママ〜)
(無理!嫌!違うから!!!)
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よくわからない駄文。
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お題提供@確かに恋だった
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