『1分でよろしく☆』
と言われたのはつい先ほど。
購買でパンを買ってこいと命令…もとい、頼まれた私は階段をかけ上がっています。
「幸村!買ってきたよ!」
「58秒、若菜にしてはいいタイムだね。」
間に合ったー!と両手を上げて喜ぶ。
そりゃもう凄く喜ぶ。
下手すりゃ部長の制裁が待っていたんだから、喜ばずにはいられない。
「…じゃ、ご褒美あげるよ。」
「え…?」
気付くと額に何か感触がある。
キスされたと気付くのには少し時間がかかった。
私が顔を真っ赤にすると、彼はニッコリ笑った。
「何、そんなに嬉しかったの?」
そんなことを言われてつい意地をはってしまう。
でもきっと、彼は気付いているんだろうな。
私の気持ちに。
彼のからかいはいつも容赦がない
(う、う、う、う、嬉しかないわよ!////)
(フフ、君といると飽きないよ。)
*******
過去拍手2
←Novel Top