「おいしーい!」
「天才的だろぃ?」
二人で向き合ってケーキを食べる。
勿論、ブン太が作ってきたケーキである。
「でもさー、ブン太がよくケーキ作ってきてくれるから、今日がクリスマスでも特別感がないよね。」
「え?…あ…まぁ、そうだよな…」
ケーキを食べながら考える。
ケーキは特別な日に食べるものだと思っていたから、頻繁に食べると日常的になってしまうのだ。
「…でも…朱鷺原。」
「ん?」
「お前に会う1日1日が俺にしたら特別なんだ……って言ったら?」
「え………?」
意外な答えが返ってきた。
ニコッと笑う彼に、赤面してしまう。
Happy X'mas
(日常の中に特別)
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丸井編
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