本能すらあたしの味方
宵待ちのレイディの続き。かなりがっつりエロ描写してますのでお気をつけ下さい。



 時刻は八時を少し過ぎたくらい。他のお客さんに鉢合わせたくなかったので、道路を挟んで向かいにあるコンビニで雑誌を見ながらそのときを待っていた。

 そして八時を回った頃。シャッターが三分の一ほど下がった状態の店の前に立ち、逡巡すること数十秒。待合室の電気は既に落とされてしまっている。ぼんやりと見える蛍光灯の明かりは奥のベッドが並んでいる部屋からだろう。

 不審者と間違われる前に移動しよう。ここじゃなくて違うところに入口があるのかもしれないと、店舗の横の道へと足を向けた。

 我ながら凄い行動力だと思う。表の通りと違って人通りもなく、野良猫が身を潜ませてそうな小道で一枚の扉を発見した。裏口だろうか。二階建ての建物と同色に塗られた鉄製の扉は見た感じ鍵がかけられてそうだった。

 試しに手をグーにしてゴンゴンと叩いてみる。次いでまあるいシルバーの取っ手を握り回し引いてみる。ガン、と抵抗音が一つ鳴り、やはり施錠されているかと肩を落としていた。もう一度店の前に行ってみようかと思っていた時、手元でガチャンと音が鳴って、ゆっくりとこちら側に扉が開かれてきた。

「あ、こんばんは、先生」
「こんばんは、……あー、…まさか、本当に来るとは思わなかったよ」

 あからさまに私から視線を外して首をさする先生は見るからに困ってる。それはきっと、私が未成年であることが原因なんだろう。十八歳未満の子と知ってやったとなれば、先生は一瞬にして犯罪者に成り果ててしまう。そこにどんな純粋な気持ちがあったとしても、法律には逆らえない。

 残念ながら不純な気持ちしか持ち合わせていない私なんかに足を引っ張られてる先生は不幸かもしれない。けれど、僅かながら垣間見えた先生の男の部分をつつけたら、しがらみなど取っ払えるんじゃないかと考えたのだ。

「予約しましたからね、ちゃんと来ますよ」
「…あかりちゃんは、きちんと時間を守る子だもんね」
「そうですよ、褒めて下さい、せんせい」

 一歩、前へと踏み出して先生との距離を縮めた。心臓がうるさく鳴り始め、顔に熱が集まる。それもまた興奮材料となるのだから自分のいやらしさ具合を恥ずかしく思う。それでも、もう引けない。

「あー、っと、とりあえず、中で話そうか」
「はい、お邪魔します」
「あのね、時間を伝えてしまった僕が言うのも何なんだけどさ…こんな時間に女の子が出歩いてちゃ駄目でしょう」
「心配ないです。それに予備校行ってたらこのくらいの時間普通ですよ。あと、うちの両親共働きで、二人とも帰りが午前様になるって連絡が来てるのでその辺りも心配ご無用です」

 言ったら先生は眉を顰めてしまった。そんな顔されても、私にはどうしようもないことだ。帰りが遅くても特に不便だと思ったこともないし。
 そんなことよりも。先生と自分しかいない、しかも閉店後の店舗の中にいるという状況に、自然と胸が高鳴る。その高鳴りが胸の先端までびりびりと伝わって、もう頭の中は先生の手に触ってもらうことしか考えられなくなってきた。

 何もしてないし、されてもないのにあそこが湿ってきてるような気さえしてきた。シャワーを浴びてきた意味がなくなってしまいそうだ。

「あのね、あかりちゃん」
「お説教なら聞きません。私、誰にも言いませんし、恋人にして欲しいとかじゃないんです」

 困り顔の先生の話を遮って、持ってきた小さなバッグからスマホを取り出していつも通りの操作をした。目を瞑ってでもできる、と言うと言い過ぎかもしれないけれど、考えずに指を動かせばお気に入りの動画をすぐに呼び出せる。

 緊張する。けれど、口で言うより早いし一発で伝わると思った。
 再生ボタンを押し、例の動画を先生の眼前に突き出したら一瞬動きを止めた先生が次の瞬間には顔を赤らめて私の手からスマホを奪っていった。大きめの音量で設定してたから先生の手の中から女の人の喘ぎ声が漏れてくる。

「あっ、あかりちゃんっ!」
「さっきの続き、して下さい」
「いや、だからね、うちではこんな事しないからね!こ、これだって作り物だし…!」
「でも、実際にしてもらったら気持ち良かったです、せんせいの手」
「そっ、そういうことを言わないで…」

 くぐもった声が聞こえてくる度に、先生の理性とか倫理とかそんなもののバリケードが破壊されつつあるのか、じっと見つめていたらやがて肩を落として深い溜め息をついた。もう一押しだろうか。

「せんせいの好みが分からなくて、普段着できちゃったけれど、やっぱり制服の方が良かったですか?」

 柔らかい素材のスカートの両端の裾を指先で上に引っ張って徐々に上へと移動させる。先生が止めるように言ってくれたら途中で止めようと思ったけれど、そんな雰囲気ではない。寧ろ。

「…いつも、そんなに短いスカートなの?」
「うーん、どうだったかな」

 心なしか、目つきが変わったような気がした。意外と簡単に折れてくれそうで少し口元が緩む。でも、目つきが変わったのはきっと私も同じ。その場で膝を折って目線の位置を低くした先生は、じっと私のスカートと太腿の境目を見ているようだった。ああ、やっと食らいついてくれたと、喜ぶと同時、もうイヤらしいことしか考えられなくなる。

 ただの露出狂だなと思われるところまでスカートを引き上げた。パンツが見えない位置を狙ったけれどどうだろうか。

「せんせい、マッサージ、してくれますか…?」
「そ、それは…っ」
「せんせい、また胸触って下さい」

 先生の手の中で未だ嬌声を上げている女の人と同じようにして欲しくて、ちょうどいい高さにあった先生の顔の前に自分の胸を寄せた。触れちゃいけない。触るときは先生からして欲しいから。

「できたら、ベッドの上が良いです」
「こっ、こんな事、したら駄目なのに…」
「私のせいにしてくれて良いですから、…せんせい」

 最後の一押しが聞いたのか、躊躇いがちにゆっくりと、先生の両手が胸にあてがわれた。

「あっ、せんせいっ…」

 求めてたものが手に入るのだと、触れるか触れないかのところで手のひらを動かされただけで、下半身が濡れ出すのが分かった。

「ああ、駄目なのに、あかりちゃんがこんな事するから…駄目だよこんな……でも、ああ、前から思ってたけどおっぱいおっきいよね…ほら、ああ凄い弾力だ」
「だっ、て、あ、せんせっ、だめぇ」

 先生が何か色々聞き捨てならないことを言ってるけれど、撫でさするだけでもない愛撫と呼ぶに相応しい手つきでやわやわと胸を揺らされて膝に力が入らなくなってきた。引き上げていたスカートから手を離し、縋るように先生の腕に掴まると目で笑われたような気がした。

「あれ、もう限界?…じゃあ、こっちにおいで」

 膝裏に腕を入れて私を軽々持ち上げた先生は、ゆっくりといつもの施術用のベッドに下ろしてくれた。

「こっちはうるさいから切っておくよ。君の声の方が余程くるからね」
「やっああ、せんせっ、だめっ」
「駄目なの?気持ち良くない?」

 いつもと同じ様に、ベッド横に立つ先生は先程までのやり取りが嘘のように余裕たっぷりに言って私の胸を文字通りマッサージしてくる。服を隔ててこんなに感じてしまうなんて、やっぱり先生の手は特別なんだ。

「きっ、気持ちいいで、すけど、あっんん…」
「君はこんな時も素直なんだね…ここも気持ちいいのかな」
「やっ、あっ、だめっだめっそんなにしないで、やあっ」

 すっかり立ち上がった先端を薄いシャツ越しに見つけられ、指先で弾かれて腰がはねた。片方だけでも気持ちいいのに両方同時にいじられて益々濡れ出すのが分かった。これだけでこんなになってしまうのに、じかに触られたら自分はどうなるのだろうかと、考えるだけで下半身に力が入ってしまう。

「あかりちゃん、力抜いてて。もっと良くしてあげるから…」

 言いながらスカートからのびる素足に熱い手が触れてきて、マッサージの時とは明らかに違う快感がそこから広がってきた。太腿を撫で回されたら期待と羞恥でまたあそこが疼いた。

「あ、せんせい待ってっ、明るいのはやだっ」
「どうして?君が見せてくれたのはこんな風だったでしょ?」
「そ、それは、しょうがないんじゃ…」
「良いんだよ、よく見えた方が。マッサージしやすい」

 既にシャツのボタンを外し始めていた先生は躊躇いなく私の服を取り去っていく。残されたブラはすぐに取るつもりはないみたいで、じっと見てくる。

「せ、せんせい、見過ぎじゃないですか…」
「勿体ないと思って。…すごく綺麗だ」
「ひゃっ、くっくすぐった、あっ、やあっ」
「ローションは不要だね…肌が滑らかで、ずっと触ってたいよ…ああ、凄くきれいなおっぱいだ……食べたい…」
「えっ、あ、ああ、んっ!せんせいっやっ、あっ!」

 うっとりとした声でブラの上から形が変わるほど胸を揉んだり寄せたりしていた先生は、そのままブラの紐も纏めてお腹の方へと引っ張った。剥き出しにされて外の空気に触れたばかりの先端に先生の顔が近付いたと思ったら、すぐに指先で優しく擦られた。

「ああ、美味しそうな乳首だ…舐めて良いよね…ん」
「ああんっ、だめっ、やあぁっ」

 レロレロと舌を動かされて乳首を転がされ気持ち良くて先生の肩に手をかけた。いつもと同じ格好をした先生に、自分の乳首を舐められて吸われていることにひどく興奮する。もう、あそこも触って欲しくてしょうがない。私が腰をくねらせてるのに気付いてる先生は、それでもスカートの中に手を入れて太腿を撫でることしかしてくれない。
 
 その内背中の下に手を差し入れられホックを外されてしまい、上半身全てが先生の目に晒されてしまった。大きくてごつごつとした手で感触を確かめるようにむにむにと両胸を揉まれて、片方の乳首は先生の口の中でチュウウッと音を立てて可愛がられて、もう片方は指でクリクリコリコリいじられて。それだけでもう気持ちよくて仕方がなかった。

「せんせぇ、乳首、とれちゃうよっ…あああっ」
「んー?」

 それでも、一番肝心な部分だけはいつまでも放置されて、一人声を上げてる私はすっかり先生の手の中で転がされてしまっていた。

「せん、せっ、やだっ、そんな、にっ、吸っちゃやだ…っ」
「凄く気持ちよさそうだけど、そうだね。こっちも、マッサージされたいんだよね?」
「ひゃっ、ああんっ!」
「ん、ああ…すごいなぁ…ごめんね、おっぱいが気持ちよすぎてこっちを疎かにしちゃって」

 待ち望んでいた快感は、予想を遙かに超えていた。指先でパンツの上からするりと撫でられただけなのに、やけに嬉しそうな先生の言葉通りそこは濡れてひくついていた。勝手に跳ね上がる腰からお尻にかけても優しく丁寧に撫でられて、下着がはりついてくるのが嫌でもわかってしまう。

 敏感な芽の付近を避けながら触れてくる先生の手は、意地悪だった。触って欲しくて腰をくねらす私を嘲笑うように、くすぐるようにして指を動かしてきた。

「やらしいなぁ、あかりちゃんは…。こんな小さいパンツはいて…指が簡単に入っちゃうよ…ほら、っああ、入っちゃった、ぐっしょぐしょだ…」

 胸から口を離して耳元に口を寄せてきた先生は、息を吹きかけるように低い声で囁いてきた。下着の横から指を忍び込ませた先生の台詞が恥ずかしくて、きゅうっとあそこが締まって、先生が言うようにやらしい蜜が溢れてくるのが分かる。

「や、っあんっせんせっ、やだぁっ」
「やだじゃないでしょ?ほら、脱いで見せてごらん」

 それまで休むことなくいじられてた胸から手をどかし、パンツに手をかけられた。羞恥心を捨て切れていない私はそんな先生のがっしりとした腕に手をかけて制止しようとしたけれど、何の意味もなさず、ブラとセットだった白のパンツはそのまま脚から抜き去られて隣のベッドへと置かれてしまった。濡れてるからそんな所に置かないで欲しいのに、有無を言わさず私の脚を掴んで左右に開いた先生のせいでそれどころではなくなってしまった。

「ああ、いやらしいな…こんなに濡らして…まだ少ししか触ってないのに、びっしょりだ」

 見ないでと言おうとしたけれど、指でゆっくりと蜜壷の入り口を割られ溢れてきたものを指で一番感じる小さな芽に塗りつけられて、それまでで一番大きな声を上げてしまった。

「気持ちいいんだね、すぐにでもイっちゃいそうだ」

 本当に、すぐイきそうだ。我慢させられた分、待ちこがれた分の快感が一気にきて喉が天井をむいた。空いた手で声を抑えようと口元に手を宛てたけど、余り意味はなくて。狭いベッドの上で先生の指一本に翻弄されてる私はもっともっとと腰を上げて迫り来る絶頂の瞬間を心待ちにしていた。

 私の顔を至近距離からじっと見下ろしながらクリをこねくり回す先生は、私が逃げないようがっちりと腰を抑え込んで、また耳元に口を寄せてきた。はあっ、とかかる熱い息にさえ感じてしまう私はまたあられもない声を上げてせんせいと呼んでしまったが、それだけで私が何を望んでるのか理解してくれたようだった。

「もう、我慢できなそうだね。…良いよ、ほら、イって」
「あっ、あっ、イっちゃ、イっちゃうぅぅっやあああーーーー」

 小さいけれど、クリも気持ちのいいところがあって、そこをぬるぬるとした指でいじられたら絶頂を迎えるなんて一瞬。

「…続きは僕の部屋でしても良いかな…」

 イったあとの余韻に長くは浸らせてくれないのか、先生はまた私の膝裏に手を入れて私のことを抱きかかえた。所謂お姫様だっこなんだけれど、腰にくしゃくしゃになったスカートだけを纏った私にとっては不似合いも良いところだ。

 それでも、有無を言わさず整体院の奥にある扉を片手で器用に開けて暗い階段を上り始めた先生を止める理由なんてどこにも見つからない。場所が変わればマッサージしてもらうという最初の目的を果たせなくなるが、もう十分すぎるほどにほぐされた身体は更なる快感に貪欲になっていた。

「二階は、せんせいの部屋だったんですね」
「そうなんだよ。だから、多少寝坊しても何とかなっちゃうんだ」

 ガチャガチャと鍵を回す音さえ胸を高鳴らせる道具になる。あれだけ触って舐められて吸ってもらったのに、それでも足りないと訴えてくる私の身体は、先生が普段使っているのであろうシングルのベッドにゆっくりと下ろされた。部屋は暗いままで、どんな部屋なのかまで見る余裕はなかった。
 そして、間髪入れずに覆い被さってくる白くて大きな男の人の身体に対し、全身がびくりと震えた。ギシリと軋むベッドがこれからの行為を想像させ、脚を少し閉じる。

「…やっぱり嫌かい?」
「い、嫌じゃないです、からまた触って下さい」
「あはは、次からは触るだけじゃないよ?」

 言って、ゆっくりと近付いてきた先生の顔に吃驚した。これは、キスをするのかな。不思議と全く嫌じゃない。
 それを、少し迷ってるらしい先生に伝えるべく両目を閉じてみた。それくらいのマナーは持ち合わせている。

「ふっ、ん」

 苦いコーヒーの匂いがする。先生が飲んでる姿を見たことはなかったけれど、仕事終わりに飲んだのかもしれない。私はと言えば、一応歯を磨いてきていた。キスをする予定はなかったけれど、なんて、しっかり舌を絡ませている私が言っても信じてもらえないだろうけど、兎に角エチケットだと思うのだ。

「君はどこもかしこもいやらしいんだな…」
「せんせいが相手だからですよ…前に付き合ってた彼氏に触られても全然気持ち良くなかったから」
「…あー、そっか、そうだよな…。そりゃあ手付かずなわけないよな…」
「せんせいは、んっ、処女がお好みでした、かっ」

 また、包み込むように胸を揉み始めた先生は複雑そうな顔をしている。でも、ピンと存在を主張している先端を弄る事をやめてはくれない。やめて欲しくないんだけれど、会話の途中でされるとそっちばかりに意識がいってしまって駄目なのだ。

「そうだなあ、そうなのかなあ。でも、やめる気は毛頭ないんだよ。結構、我慢の限界なんだ…」
「ひゃっ、あ、ああんっせんせいっーーや、ああっ!」

 両胸を口と手で愛撫されて感じていたら、しとどに濡れている恥ずかしい部分に指が一本、躊躇いなく入れられた。ゆっくりと、奥へと入っていくその指の動きと止まない胸への愛撫でまた蜜が溢れてくるのがいやらしい音で分かる。

「きもちいっ、せんせいっ、気持ちいいのぉっ」
「そうだね…ここ、すごいビッチャビチャだもんね…ああ、手と口が足りないなあ、おっぱいも捨てがたいんだけど…」

 チュウウッと乳首に吸い付きながら私の脚を大きく広げた先生は、そのまま蜜が溢れ出すところへとむしゃぶりついてきた。余裕があるように見せかけて、実はそんな事ないんじゃないかと思わせる、そんな勢いで上から下へとなぞられて身体が勝手に仰け反ってしまう。

「やああぁっ、だめっまた、またいっちゃうっ」
「ん、良いよ、イきな…ほら、ここが気持ちいいんだ?腰動いてるよ?ヤらしいなあ。自分で気持ちいいところに動かしてくれるから、僕は楽だけどね…こんなヤらしい子だとは思わなかったよ」

 水音とお互いの息づかいと、優しいように見せかけて言葉で私を追い詰めてくる先生の舌の感触で
、イくのはあっと言う間だった。

 四肢を投げ出して放心している私のアソコに、気がついたら熱い異物が押し付けられていた。

「ああっ、せんせい、熱い…だ、めえっそこっ、押さないでぇ…」
「あまりにヌルヌルになってるせいで滑っちゃうんだよ…早くいれて、ぐっしゃぐしゃにしてやりたいんだけどさっ、う、ああ、凄いな……ああ、また腰が動いてるよ?そんなに動いたら、勝手に入っちゃうよ…つ」
「ひっ、や、あああぁっ」
「ああっ、入っちゃったよ…あかりちゃんの中に…っぐ、そんなに締めないで…!」
「だっ、て、せんせっ、待って…っ」
「無理だよ…待てない…動くよ?っ、すっごい、中から外までぐっしょりだ…」

 言うや否や、腰を前後に動かし始めた先生は私の腰をがっちりと掴んで逃げられないようにしてきた。私が過去に経験したものとは比べ物にならないくらいの苦しさと、充足感が中心部分から全身へと広がって、たちっぱなしの乳首がジンジンと痺れてきた。触って欲しい、そう伝えるのにももう遠慮はなかった。

「せんせっ、胸もさわってっああっ!」
「はい…っ、いくらでも触るよっ、つ、またそうやって締めつけて、君は…本当に…強くいじられるのが好きなんて、ほら、もっと啼いて」

 自分でするよりももっとうまく、私を気持ち良くさせてくれる先生の顔はは汗でしっとりと濡れていた。こめかみから伝う汗がすごくいやらしい。そんな先生の下でおさえることなく嬌声をあげてる私もまた、全身にびっしりと汗をかいていた。でも、この部屋はあまり暑くない。夏みたいな気温が続いているのに、不思議なほど暑くなかった。

 ギシギシなるベッドをいたわることなく腰を揺らし続ける先生と、先生のモノで奥の気持ちいい部分を何回も当て擦られて馬鹿みたいに声を上げ続ける私とで生まれる音は他人にしてみれば只の騒音かもしれないが、私にしてみればそんな音さえ先生から与えられるいやらしくて丁寧で意地悪な愛撫になる。

 もう頭までいやらしいこと一色に染められてしまった私は、慣れないながらも先生と一緒にイきたくて、下から上へと腰を動かし始めていた。

「っ、駄目だよ、動いたらっ…」
「だっ、だって、一緒にイきたいんです…っああっ!」
「またそういう事を…っ、うっ、ああ、駄目だ我慢できないよ…っ」

 途端に律動を速める先生は容赦なくて、低く唸りながら私の中で気持ち良くなっているようだった。普段は全然そんな顔しないのに、苦しそうに眉間にしわを寄せているその表情に、揺れる胸が高鳴るのを感じた。

 もっともっと気持ち良くなって欲しい、そう思ったら膣は勝手に収縮してよりいっそう先生と密着した。

 私が逃げないようにと肩から腰まで抱え込んだ先生はまたキスをくれた。さっきとは違う、食べられてしまいそうなキスだ。上からも下からもいやらしい音が溢れ、ベッドが壊れてしまうんじゃないかってくらいに鳴って、最後だと言わんばかりに強く吸い上げてから唇を離した先生が、私の腰を持ち上げて容赦なく強く速く腰を打ち付けてきた。そのあまりの激しさに身体が仰け反ってしまうけれど、逃げられない。

「っああっ、出るっ、出ちゃうよっ」
「やああぁっ、せんせっいっ苦しっ、だめえぇっ!イっちゃう…っやああぁっーーー!!
 」
「……っつ」

 グン、と子宮の中にまで届きそうなくらい先生の大きなモノが入って、そこで私の意識は白く弾けた。


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無駄に長い文章を書くのは仕様ですPART2


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