此の状況は何なのでしょうか?
何故に私が此の様な状態に……。
右を向けば、
天海様。
「私は好きですよ。貴女が」
『あ、はい。有り難う御座います』
「おや? もう少し反応が見れたと思ったのですが……」
『お気持ちだけで嬉しいです』
「そうですか。ですが、どうやら私は貴女と離れたくないみたいです。なので貴女の隣に居ることにしました」
『そ、そうですか』
小早川様が言うには天海様は良い人らしいのですが……。
そうは見えません。
なんだか、昔魔王に謀反したあの方に見えて仕方無いのです。
兄様はまだでしょうか。
早く来て下さい。
そして左側を向くと、
「ただの僧がぁ〜、俺様のぉ〜、八重に近付くなよ」
『いえ、貴方のものでm「何? 文句でもあるんですかぁ〜? ねぇ〜、ねぇ〜?」……いえ、無いです』
「おやおや、貴方のせいで八重が泣きそうになってますよ?」
『っ、』
「俺様のせいなんですかぁ〜? こいつはぁ〜、俺様のなんだからどう扱おうが俺様の自由ですよねぇ〜?」
どうしてこんな目に合わなきゃならないのでしょう?
私は貴方方に何かしましたか?
良い加減、私を挟んで言い合いしないで下さい。
「八重、貴女なら私と此の蟷螂……どちらを選びますか?」
「俺様だよねぇ〜?」
「私、ですよね?」
『え、あの……私はどちらも選びません!!』
姫の取り合い
ヒロインの兄→松永
ヒロインの思い人→左近
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