「Ｎ、僕が高校卒業したら一緒暮らさない？」
「え」
「ていうかここ住んでいい？」
「それは、だめだよ」
「何で？母さんはＮに迷惑かけないならいいって言ってるし、世間体なら気にしなくていいよ。男同士でもルームシェアすることなんてよくあるし」
「いやそうでなくて」
「それに、僕はできる限り、ずっとＮと一緒いたいよ」
「…それは、ボクも、そう思うけど」
「！　それなら…」
「でも、だめだ」
「…なーんーでー」
「このアパートは一人暮らし専用だから、キミと共に住むことは出来ないんだ」
「…」
「…」
「…引っ越しとか」
「金銭的余裕はあまりないことは知っているだろう？」
「………わかった」
「ごめんね」
「ううん。…僕、バイト頑張るね」
「え？どうするんだい」
「お金貯めて、このアパートの部屋借りる！」
「…トウヤ…」
「二人暮らしが理想だけど、そこは僕がもっと働けるようになってからにしよう」
「…ふふ、先の長い話だね」
「いーの。諦めるなんて、絶対しないから」
「そうかい。なら勉強も頑張らないとね。ほら、休憩は終わりにしてその問題の続きを解きたまえ」
「…Ｎって甘い雰囲気続かせてくれないよね」
「甘い？」
「何でもない。これの解き方どんなだっけ」
「これは……」

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いつぞやの未来の図
130323

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