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  Catcher In The Toilet!


早めにバトルを切り上げた僕は、小道の奥にある公衆トイレへと駆け込んだ。
暑いからってサイコソーダ飲みすぎるんじゃなかったな…。何だかお腹も痛い気がするけど、まずは。
ズボンのチャックを半分まで下ろしたところで誰かが入ってきた。瞬間、その人が息を呑む気配を感じて、僕は思わず視線をやった。

―ビックリした。ビックリなんてものじゃない。そこには、僕が焦がれ続けた人物…Nがいたのだから。

「え、え、…Nっ!?」
「…トウヤ…」
「何で、君が、ここに…」
「何でって…トイレですることなど一つだろう?」
「いやそうだけど…」

僕が次の言葉を探している間にNは個室に入ってしまった。パタンとドアが閉まる音がやけに響いた。


夏だった。風が通らないトイレは暑かった。僕は混乱していた。


腰にあるモンスターボールがかたかた揺れる。僕は彼のようにポケモンの言葉はわからないけど、気持ちを感じ取ることは出来る。今、皆は確実に「とりあえず落ち着け、トウヤ」と言っているに違いない。一匹一匹の瞳とゆっくり目を合わせていると、僕は少し落ち着けた。ありがとう皆。

とりあえず固まったままだった手を動かして、とりあえず尿意を解消することにした。
手を洗って外に出たら、計らったようにボールから出てきたミールに抱きついた。ああこれからどうしようか。





…旅してるときにトイレ行きたくなったらどうなるんだ?公衆トイレあるのか?
としたらまさかのこんな再会もあるんじゃない?と妄想した結果がこれ
ちなみにNさん、冷静に見えて内心かなりテンパってます
あと個室入ったのは大目的ではなく、あの人立ちションじゃなくて座りションしてそうだなあと思っただけです…別に立ちションしてても全然良いけどね!
110904


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