ＴＶ『園児たちが仮装しながら近所の家に訪問し…』


「うわ、かわいい。あ、リョーマ見て見てＴＶ」
「何？…Halloween？」
「うん。みんな可愛いなあ。なかなか凝ってるし」
「本場はこんなもんじゃないよ」
「マジで？リョーマもしたん？」
「したってか、された」
「あはは、なるほど。…こ、今年もやるの？」
「やりたい？」
「すごく！リョーマのコスプレ見たい！！」
「コスプレ言うな。ま、別にやってもいいけど」
「おっしゃあ！楽しみにしてる！！」

当日。

「思えばリョーマが素直にあたしの願い聞いた時点でおかしかったか」
「何でエリーの願いを俺が聞かなきゃならないの」
「ですよねー。でもさでもさ、…これはないだろっ！何故にそんな怖いのチョイスしたの！」
「あっちじゃ定番」
「マジで！だからって王道突っ走ることないやんっもっと可愛いのいっぱいあるやんっ。しかもリアルメイクだし！」
「徹底的にやるって決めたからね」
「だから何で……っあ！わかった。お前あえてそれやったな…！？」
「今頃気付いた？」
「やっぱ計算なのかよ…ひっでえ…」ガクッ
「いつもの仕返し」ニヤリ
「…ふ、ふふふふ……」
「…エリー？」
「はぁーっはっは！舐めんなよリョーマ！あたしがこれぐらいで怯むとでも思ったかー！」
「！？」

どすんっ

「見た目がどうあれ中身がリョーマならあたしは構わないいいい！」
「な……っ！？」
「さあリョーマ、トリックオアトリートだ！」
「は？ちょっエリー、アンタ危な、落ち着…っっ」

おわーぎゃーきゃーうわー

「…あいつらにかかりゃ、ハロウィンも形無しだな…」
「クスクス。例年より賑やかで良いじゃないの。ねえ菜々子ちゃん？」
「ふふ、そうですね」

Happy Halloween!

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越前と夢主ちゃんが何の仮装したかはご想像にお任せします。笑

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