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TV『せかいいち うけたいじゅぎょう』

TV『好感度を上げるには、相手の目を見て相手と同じ表情をしながら話すと良いですね』


「…」
「…何、じろじろと」
「いや、難しいなーって思って」
「はぁ?」
「目を見て、ってのはいつもやってるけど、同じ表情ってのはなぁ…」
「てか、何の話」
「今テレビで言ってたじゃん。好感度の上げ方」
「…」
「リョーマと同じってことは、あたし常にクールでなきゃいけない訳じゃん?難しいわ!」
「知らねーよ」
「そんなあ。…いや、待てよ。逆に考えれば、今まではリョーマと同じじゃなかったからいけなかったのか!?」
「…」
「そうか…そうだよなあ。よし、今からあたしクールになる!」
「それ、叫んでる時点で駄目じゃん」
「え?…あ、確かに。むうう…」
「とりあえず」
「うん」
「馬鹿なこと考えてないで早くメシ食え」
「…だってー…好感度ー…」
「安心して」
「?」
「何しようがエリーへの好感度が上がることなんてないから」
「…泣いていい?」
「どーぞ」
「…やっぱ泣かない。あたしは泣かない!」
「どっちだよ」
「きっぱり言い切る君への好感度を」
「?」
「意地でも上げてみせるからな」
「…そ。やってみれば?」
「おーよ。覚悟しとけ」

その時まさにリョーマと同じ表情をしてたことを、エリーが気付くことはなかった。




絶対難しいと思いまして >越前と同じ表情

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