dream | ナノ


食べちゃいたい

むぎゅー…さわさわ
(※リョーマを後ろから抱きしめつつ、ほっぺを撫で回すエリー)

「…」

さわさわ さわさわ
(※ひたすら撫で回しまくる)

「…ねぇ」
「ん?」
「ウザイ」
「えー」
「えー、じゃない。離れろ」
「…だってリョーマのほっぺた気持ちいーんだもん。すべすべしてやーらかくて」

(※目を細めてふにゃりと笑うエリー)
(※手を止める気は全くないらしい)
(※ギロリ、と睨む)

「…わかったよ」
「…わかったなら離れろ」
「じゃなくて、リョーマもあたしのほっぺた触っていいよ!」
「は?」
「これでフェアっしょ?」
「…」

(※いけしゃあしゃあとそう言ってのけたエリーの両頬を、リョーマは遠慮なくつねる)

「い!? 痛い痛い痛い痛いっ」
「…」
「ちょ、リョーマ、何するんですかー!」
「エリーが、いいって、言った」
「いやいやいやいや、つねってもいいとは言ってなーい!」
「仕返し」

(※ニヤリ、と不敵な笑みを浮かべる)
(※それを見て、涙目になりながらもときめくエリー)

「〜〜〜〜っっ」

(※リョーマは両頬とも思いきり横に引っ張る)
(※限界まで伸ばし、――手を離す)
(※エリーはあまりの痛さに思わず座り込む)

「自業自得」
「う〜〜………リョーマッ」
「!? な…」
「ふっふっふ。リベンジじゃー!」

(※エリー、再び、ほっぺを撫で回す)
(※しかも先程より、ねっとりとしつこく)
(※青ざめるリョーマ)

「やーめーろーっ!」
「いーやーだーっ!」

(※殴られようと蹴られようと、時につねられようと、こりないエリーであった)




あのほっぺたが無性に触りたくなったもので。

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