罪×咎
2010/02/15


臆病なわたしは振られたことなんてない
あなたについた最後の嘘
他ニ好キナ人ガ出来タノ
嘘だよ、ねぇ、ねぇ、嘘だよ
気付いて気付いて気付いて気付いて
さよならされるなんて耐えられない
だからわたしからさよならするの

最低だね もっと辛くなるのに
「振った方が辛いに決まってる」
なんて、わたしは逃げるの
どっちとかじゃない
あなたも辛いのに

自分の手で首を締めても
結局死んだりなんかできない
だって苦しくなったら離してしまう
弱虫なわたしだから

たとえ何度裏切られても
わたしはあなたを愛するでしょう
それこそがわたしの生きる理由
それだけがわたしの真実

だけどあなたは違うでしょう?
その証拠に
あなたを愛し続けると言った
わたしの『裏切り』に
罰をくれもしない

だからわたしはただ泣く
無力な子供の振りをして泣く
慈愛に満ちた両腕をただ待ち望んで
暗闇の夜の底で
誰かが啼いてることに
気付こうともせず

忘れじの
行く末までは
難ければ
今日を限りの
命ともがな



君を忘れない、なんて言葉が
永く続くなんて 信じられない
だから今、この幸せのなかで死にたい。

(C) yura.shirosaki
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