貰い物 | ナノ
交わる赤と蒼(之哉様)



――まいったな…
いつもなら一緒に組むドラコが風邪でダウンして医務室にいるので、僕は困った。
今日はレイブンクローとの合同授業で、知り合いと言えるほどの人がレイブンクローにいるわけでもないし。
グリフィンドールならハリーたちがいたんだけど……
スリザリンで誰かいないだろうか。
ふと目に移ったのは一人で前から2番目の席に座る少女。
汽車で会った子だった。
「隣、いいかな」と聞けば少し間が空いて「いいわよ」と返事。

「いつもの彼はどうしたの」

「風邪で医務室さ。だから今日は一緒にいいかな」

少し考える素振りをするとヒルデガードはOKを出してくれた。
嫌々ながらと言った感じではあったが。
人を見下す様な冷たい瞳はどうもあの人に似ていていい気はしない。
いや、見下されている時点でいい気がする人間などそうそういないが。
彼女結構頑固の様に思えるし、認めてもらうのは大変そうだ。



* * *



魔法薬学の授業は僕の得意教科だが、今日は薬を調合するので二人組でするようにとセブルスからのお達しである。
さて、ヒルデガードと一緒に組んでわかったが彼女は魔法薬学が得意の様だ。
いや、というよりもどの教科も苦手ではなさそうだった。

飛行術を除いて。

「ラザレスっていつも授業みてて思うけど苦手教科なさそうね」

「そうだね、苦手教科はないかな」

「と、言うよりもなんだか既に習っていて知っているような感じがするわ」

この子中々鋭いな……
だが、向こうがそこまで干渉してこないのなら僕もそうするまで。

「あぁ、それ。刻むより潰す方がよく汁が出るよ」

「そうなの?」

ラザレスのアドバイスを聞いて刻んでいた手を一度止めて、ナイフの刃で潰すヒルデガード。

「ほんと、貴方って謎が多いわ」

ブシュッ

容赦なく潰される豆の音が耳まで伝わった。




*後書き*
あるちゃんへ捧げる相互記念で魔法夢主コラボでした。
前サイトの方でも相互だったのですが、移転後は同ジャンルを扱っていなかったので片道…という状態だったのですが、進撃と魔法を書き始めたのでリンク貼り返しで再相互!というわけで書かせていただきました。
ヒルデガードちゃん飛行術以外はなんでもできるってハーマイオニーみたいだ!って私は思ったのです。
謎の多い我が家のラザレスにヒルデガードちゃん鋭そうだから、何かありそうだなと気づいていそうっていう私の妄想乙。
そして口調が迷子っていうかもう性格も間違ってるはずだ!ごめんなさい!!
これからも、ぐだぐだな管理人とサイトだけどよろしくおねがいします!
書き直しはいつでも承っておりますので気に入らなければ再度書き直しします!



―――――――――――――

ぐぉおおおお!!まだ1話しか書いてないのに我が儘を聞いて書いてくれました!!!
なんかもうヒルデガードがラザレスさんに関わってるとか本当申し訳ない
鋭いヒルデガードかっこいい…!大人なな(一応大人だよ)ラザレスさんの雰囲気が素敵でたまらない…!(*´艸`*)
ほらね、ヒルデガードはハーマイオニーみたいないい子じゃないから←
再相互に相互小説ありがとうゆくちゃん!!!

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