確かなことは、彼が私を見ていないという現実


過去を聴くのが怖かった。
私が居ない君の過去を知るのが怖かった。

私の知らない君がいる。
君のコトを知っていた気でいた私が崩れる。

君を知ることで少し親密になった気がした。
でも君は今まで何も教えてくれなかったんだ。
今、君と親密な気がしたのに偽りなような気がする。

知ることだけが愛情表現ではないのに。
君の表も裏も全てを知りたくて。
そう思うのは私だけなのだろうか。

君は私について何も聴かない。
私に興味がないのだろうか。
君は今の私を成形した過去を知ろうとしない。

君は私の全てを知った気でいるのだろうか。
どうせ、知れないと冷めているのだろうか。
最初から知る気もないのだろうか。

もっと私を知って欲しい。
もっと私を見て欲しい。

どんなことをすれば君は私を見てくれますか?
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2011/5/30
title:確かに恋だった


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