見えない君、感じる君。
彼女に目隠しをすると、彼は彼女を押し倒した。
ベッドの上で本能的に警戒する彼女の身体を抱き締める。
彼女は手探りで彼の顔を確かめると、接吻を求める。
唇を重ね抱き合う、舌が絡み合い彼女の息遣いが荒くなる。
彼が彼女の耳を甘噛みしながら
「愛してる」
と、甘く耳元で囁く。
彼女はその声と言葉を聴き、心臓の鼓動が高鳴るのを感じた。
目隠しするコトによって敏感になっているのだ。
舌を首筋に這わせる度に彼女の身体がビクッと跳ねた。
その反応を、彼は満足そうに見ていた。
荒い息遣いと涎が唇を濡らし少し垂れる。
彼が愛撫する度に彼女は
目隠しに隠れて分からないけれど
涙を流すのだ。
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2009/6/10
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