まだ自分が魔法使いだと知らないころのトム・リドルと、彼を崇めて慕っていた女の子(同じ孤児院の子)の話。書くとしたら短編か、せいぜいシリーズ止まり。

 主人公の女の子は、ちょっぴり気弱で泣き虫なマグル。思い込みが激しく妄信的になりやすいという難点(?)がある。
 トムとの出会いは、同じ孤児院の男の子に虐められていた現場にて。偶然にも通りかかったものの面倒なので無視して通り過ぎようとするトム様だが、男の子に勘違いか何かされて突っかかってこられ、結局キレて男の子に制裁を下す。それを見て、夢主が「わたしを助けてくれた!」となり、トムになつくようになる。みたいな。

 キラキラした純真無垢な笑顔で「トムって、ほかのひととはちがうよね!」「トムは神さまに愛されてるんだよ!」「わたしにとって、トムは神さまよりとくべつな存在なの」なんて言われ、トムがむずがゆさを感じる話……になるとおいしい。

 表面上は平静を装ってるけど内心でまごついてる子リドル、いいなという想像の表れ。


 だけど、最終的には結ばれないと思う。たぶんトムがホグワーツにいる間に夢主が事故か病気で死ぬとか、そんな感じで別れちゃう。で、トムは闇の帝王になる。たぶん。



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