その雨のように《高銀》


 
「んあっふぅあ、あっ…、や、め…っああ!」

「こんなに前押し上げといて止めろだぁ?今止めて辛いのはお前だろうが」

「も、げん、か…いっんや、ぁああ!ふぁっあ」

「まだイくんじゃねぇ。イく前に俺を満足させてみろよ。なぁ、銀時」

「ぅあ!はぁっぁんン!…っ…んくっあ、あぁ、は、あ!」

「満足させてみろって言っていってんのが聞こえねぇようだな」

「や、あぁあぁぁあ!!痛っ…はな、放せ!は、ぅんっんあぁ!」





【その雨のように】





 ざあざあと降る雨の中、俺と一緒に行動していた高杉は雨宿りするところはないかと歩き回っていたところに木々に隠れるようにひっそりとたたずむ空き家をみつけた。
 俺と高杉は迷わずそこに入ったが、見るからにボロい空き家はいたる所がボロボロに崩れ、天井からは雨漏りをしていた。

 そんな中先程から一言も口を開かない高杉に俺は耐え切れずに話しかけた。


「おいおい、どうしたんだよ。今日はいつにも無くだんまりしちゃってさー。欲求不満で体が辛いとかですかコノヤロー」


 今思えばこの一言がヤバかったんだよな。
 だけどもう後の祭りってやつで、いつの間にか俺は高杉に壁に詰め寄られた上俺を逃げれないようにするためか、俺の顔を挟むように手を壁に置かれた。


「何のつもりだよ」

「くっ…何のつもり?お前の言うとおり俺は欲求不満なんだよ」


 だから銀時、お前相手しろよ…。
 喉の奥で笑った高杉が俺の耳元で囁いたあとぺろりと耳を舐められた。


「っ…!!」


 驚いた俺はたったのそれだけで顔が赤くなって、顔を見られたくなくても俯くことしか出来なっかったが、高杉は俺の顔を無理矢理上げようと噛み付くような口付けをしてきた。


「んんっんぁ、…っ、ふ、んぅ、はっ」


くちゅくちゅと口腔を犯す音と雨音が俺の耳から犯していくみてーな感覚になってきて、いったいどれくらい唇を重ねていたのかわからねーけど放された時には俺も高杉も息は少し上がっていた。


「おいおい、本当に何のつもりだよ高杉。こんなことしてシャレになんねーぞ」

「シャレなんかじゃねーよ。俺は本気だ」

「…!!?っあ!」


 ぐっと俺の脚を無理矢理広げるように左右に開きながら入ってきた脚により閉じられなくなり、更に布越しに俺のモンを膝で押し上げて。
 敏感なところを擦られ思わず声を上げてしまい、全身から火が出るんじゃないかってくらい熱くなった。

 ぐいぐいと下から膝で押し上げられ声を出してしまいそうになるのを堪えるが、どんどん激しくなっていく膝の動きに俺は耐え切れなくないりながらも口の端から漏れそうになる声を必死になって噛み締めた。


「どうした銀時。声、出してもいいんだぜ?聞いてるのは俺しかいないんだからな」


 お前に聞かせる声なんてねーんだよ!
 なんて声に出して言えるはずも無く虚しく心に響くだけ。それでも声は絶対出さないと硬く口を閉ざしていたらふいに高杉が俺の着ているものを脱がし始めた。
 モノに与えられている刺激の所為で力が入らなくなっている俺は高杉の手を払いのけることも出来ずにどんどん脱がされてしまい、着ていたものは全て脱がされた。

 下は相変わらず膝で俺を追い詰めて行ってる所為か認めたくないけどモノは虚しくも反応して布を押し上げて。それが苦しくてしかも膝で布越しに擦られるだけだからもどかしくて、もっと強い刺激が欲しいと思ってしまう自分に嫌気がさす。

 んで俺はこんなことされてんだよ。


「ん、はっ…っ…んくっ」


 もどかしさに気をとられてか思わず声を上げてしまったのに高杉は見逃さず、より一層強く膝を押し付けてきた。


「やっぁあ!は、ああっ」


 びくんと跳ねた俺の体は一気に力が抜け高杉に覆いかぶさるように倒れこんでしまい俺の下で高杉が呻いた。が、俺の下半身に気付いた高杉はにやりとやらしく笑い俺を支えるようにして起き上がり下着ごと穿いていたものを脱がされ、露になったモノの周りは俺の吐き出したものでベトベトで。


「アレだけでイったのかよ」

「っ…黙れよ…」


 ふ、と笑った目の前の男は俺の下肢に手を伸ばすと大量に吐き出した精液を指ですくい、事もあろうかその指を俺の後ろに突き入れた。


「やっぁあ!!ふあぁ、あ、ん、ぁ!」

「力抜けよ俺の指食いちぎるつもりかよ」


 出来ることなら食いちぎってやりてーよ!痛ぇんだからさっさと抜きやがれ!
 射精して力が入らなくなった俺を胡坐をかいた上に跨るように座らせているため必然的に高杉に寄りかかるように支えられている俺は身動きが出来なくて、ただ高杉にされるがままになっていた。
 突き入れられた指はぐいぐいと奥へと進んで、ある程度の入ったところで指を曲げられ中をかき回された。
 びくっと体が硬直したのと俺の意思に反してモノがまた勃ち上がり、先走りがどんどんあふれ出て更にぬらぬらと光っている。指の動きに体が反応し、後ろはヒクついて指を放すまいと締め付けたくないのに体が言うことを聞かない。


「俺が言ったこと覚えてねぇのか?イく前に俺を満足させろってい行ったよなぁ。しかもまた勃たせてんじゃねぇか」

「ぁあ!!は、んぁあ!」

「やっぱ聞こえてねぇか」


 囁かれるようにして耳元で言われたけど俺の耳にはまともに入ってこなくて、それよりも俺の中を掻き回される音のほうが大きくはっきりと頭にこびり付いてきた。
 いつの間にか掻き回している指は三本に増えそれぞればらばらにぐちゅぐちゅ、と耳を塞ぎたくなるような音をたてながら動くもんだから休む暇も無く快感を俺に与える。
 俺のモノは後ろを弄られるだけで前を触ってもないのにだらだらと先走りを流していて。


「ひあ!ぁぁあ!!あーっあ、あ、あぁ!」


 指がある一点を擦った瞬間俺の体は大きく震え背中を反らせ欲望が飛び出した、と思ったら伸びてきた手でぎゅ、ときつくモノの根元を握られた。


「いっ!はな、放せ!」

「俺はさっき言ったよな。何回言わせれば気が済むんだよ。イきたけりゃぁ俺を満足させてからにするんだな」


 くそっこんなことして何が楽しいんだよ高杉!
 出そうとしていたのを止められ、逆流してくる苦しさに顔を歪めていると執拗に俺の感じるところばっか責めてきやがるもんだからモノは有り得ないくらいの先走りを溢れさせ血管もはっきり分かるほどに浮き上がらせていた。


「んぁあ!ん、あぁ!やめ、やめろっ…っぁ!ぁあぁああ!!」


 突っ込まれていた指が引き抜かれるのに反応してしまう自分に嫌気がさすが、そんなことをいちいち考えている間もなく高杉は片手で器用に自身を取り出し俺の後ろに宛がい、一気に突き入れた。
 広がっていく痛さと圧迫感に意識が朦朧とするが、完全に意識が飛ぶにはまだ弱い刺激で、どうせならもっと酷くして俺の意識が飛んでしまえばいいのに、と思う俺を高杉は好きなんだよなぁなんて考えてしまう。
 こんな冷静になっているのも多分痛みの所為。だけど冷静でいられたのはほんの少しの間。相変わらず俺の根元を締め付けられて出せない上に痛みがだんだん快感になってきやがる。
 がんがんと下から突き上げる激しさと自分の体重の所為で余計に奥に挿し込まれ責められる感覚に俺は我慢が出来なくなり口からは喘ぎ声が漏れてきた。
 前立腺めがけて突き上げられ俺の意識はさっきより朦朧としてきて。


「愛してるぜ、銀時」


 意識が途切れる中で聞いた高杉の言葉は遠くなる意識の中で雨の音と一緒にはっきりと俺の耳に入ってきた。


 だけど俺はやっぱりお前の気持ちに応えてやることなんてできなくて。お前の気持ちは本物だと思う。けど俺はお前のことを仲間として、共に戦う戦友以外には考えきれねぇんだよ。





 俺を愛しても何にもなんねーんだ。





 そんな気持ちなんか今降ってる雨で綺麗さっぱり流しちまえよ。





 俺も今日のことはこの雨に流してやるからさ。





 意識が飛んでる筈なのに嫌に耳に直接入ってくる雨音は今の俺と高杉の心ん中を表しているようで嫌になる。





 ごめんな、高杉。





 でもこんな俺を愛してくれてサンキューな。





―end―





―――――
あとがき
―――――
え!!?
暗っ
暗ぁ!!
何このシリアスな話し!
しかも意味不明だし!


すいません。毎回こんな駄文で(+_+)

- 5 -


[*前] | [次#]
ページ:




「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -