「牛丼くいたい。」

「は?」

「食いに行かない?」

「え、は、…は!?」


Merry tarot


「今朝テレビで見たんだよ、吉野家。」

「あぁ、そうね、一日限りの。」

「そう、一日限りの。」

ってわけで。

「食いに行くぞ。」

「私に拒否権はなしですか!」

「何言ってんの?」

ぴたりと止まる目の前の背中。
あぁ、良かった。
コイツにも、良心と言うものが、

「お前に拒否権なんて言葉、あるわけねぇだろ。」

ないのかよ、良心!!


たっけてママン。
私、お財布の中身空っぽになりそうだわ。


「ま、今日はおごってやるよ。」

「…え。

え!?

つっ、綱吉、なにかあった?
頭でも打ったの!?」

「殴るぞお前。」

「ごめんなさい。」

「ばか。

今日お前テストで80点とったろ。」


ご褒美。




顔が真っ赤に染まったのがわかった。




「…あ、ありがとう。」

「ん。」







おまけ。


「ちなみに綱吉は何点だったの?」

「きまってんだろ。」


綱吉は100って言う数字が嫌いだから。



「99点、かぁ。

「ん。」

「おもしろいねぇ、綱吉は!
なんだかちょっと寂しい気もするけどさっ」





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