「はー、京子ちゃんってほんとかわいいなぁー」
「あーウン、かわいいよねー」
「もーほんと、あんな無邪気な子って現代でめずらしいよな」
「はぁー?無邪気?」
「なんだよ、無邪気でかわいいじゃん。あんなにガードうすい笑顔なかなかないよ」
「あんた女の子のことわかってなさすぎ。」
「…お前は京子ちゃんと違って仏頂面すぎんだよ。」
「うるっさいなー!余計なお世話なんですけど!」
「ちょっとでいいから笑ってみろよ、ほれ。」
「笑えって言われても笑えませんー。」
「いーからほら、にこ!」
「…ばーか。」
「あ、ちょっと笑った?えー、でもわかりづらいなー。もっとこうさー」
「ばっかじゃないの、あんた」
「ばかですよーだ。」
「ぶっは。なにその顔。かわいんですけど。」
「あー!笑った!なんだよやればできるんじゃん、かわいいかわいい!」
「は、はぁあ!?なんだよソレ!い、言えばいいと思って!」
「い、いや別に、かわいいモンはかわいいんだもん。」
「…安心しろ、あんたのがかわいいよ。」
「なにばかなこと言ってんの?大丈夫?」
「大丈夫です!!」
「しっかしあれだなー。京子ちゃんの笑顔は天使みたいでかわいいけど、お前は小悪魔っていうか。」
「っはは、ナニソレ。色っぽいっていいたいの?」
「…ごめん前言撤回。」
「あんたねぇ。」
「やっぱ、普通にかわいいわ。」
「…っシネ!!!」
100614
← | →