認識
名前も知らない 家の屋根は
馴染み蒼空に 融けていた

種類も知らない 通学路の木は
歩く度に 足が覚えてしまった

駅の階段 前を歩く あの人の
茶色い手提げカバンが 印象的で


“それ”はそこにあるんだけど

私が“それ”に 気付かないと

“それ”はそこに無いのと同じ

私が沢山 “それ”に気づけば

きっと 知ってるものが増えて

毎日が楽しいんじゃあないかな

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