「美木杉センセー!ノート持って来ましたよ〜」
「あぁすまないね、そこに置いといてくれるかい?」
「はーい!うおぁぁ!!?」
「えぇえ!?ちょ、丼くん!?」
ツルッとそれはもう豪快に何でもないところで足をもつれさせて転んだ。
んでもって近くにいた美木杉をも巻き込んで転んだ。
「い、てて、派手に転んだねぇ」
「ごめんなさ…」
クスリと笑う美木杉に謝ろうとして顔を上げたら思考が一瞬停止した。
「はへ、わ、わ、あ、」
「?なにかあったかい?」
「美木杉センセーかっこいい…!!!」
「は?」
いつもかけているクソダサいサングラスは先ほどの衝撃で取れたのか素顔の彼がそこにいた。
これまたイケメンである。
「あ、いけない、いけない、僕とした事が」
苦笑いした彼はすぐサングラスを拾い上げた。
「先生イケメンさんだったんですね!」
「あはは、イケメンだなんて照れるなあ」
「あーー!もうかけちゃうんですか!?勿体無い!」
「あーコラコラよしなさい」
なんとかサングラスを奪い取ろうと手を伸ばすがヒラリとかわされ伸ばした手を一回り大きな手で掴まれた。
納得いかずジッと彼を見ているとまたもや苦笑いした彼がサングラスの向こうで目を細めて
顔を近づけてきた。
「わ!?わ!?」
耳元まで近づいてきて以外といい匂いなんだなあとか体格良いなぁとか色々思考が巡った。
「丼くん、この際は大人の領域だから、ね?」
どエロい声で孕むかと思った。