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長男輝幸は社会人1年目のくせに東京でも、指折りの高級住宅街にある高級マンションに住んでやがる。見晴聖王学園の元生徒と言う事で、就職先の超一流企業さんが用意した家なので、家賃は払って居ない。陰陽師の仕事が結構頻繁に起こる為、交通の面で東京都内は行き来し易い。そこに兄輝幸が住む住宅の存在が!!まぁ、それ以上は言わなくても分かる様に良い拠点が出来た訳なので、兄の一部の部屋は私の東京での拠点部屋と化したのでした。「俺の家!」とか叫んでいたけれど、お前が家賃払って居る訳じゃないから無視だ無視。マンションに行くまでの近道は、ちょっと治安の悪い場所を通らないといけない。私も一度この場所で絡まれたが、全て綺麗に潰した為、それ以来私に喧嘩を売りに来る莫迦は居なくなっていた。けど、一部の学生さん達はここで度胸試しなどの遊びを行う為、向かう途中に絡まれている莫迦はいないかを確認する様になった。私の性格からして、本来ならそんな莫迦ほっとくのだけども…幼馴染の弦一郎の影響でその場に居る間は助ける様になってしまった。向こうでは金にならない事は行わない主義なのにね。そして今日も少し入った場所で下種な笑い声が複数聞こえた

「オラァ!さっさと金寄越せよっ!」

「ねぇ、早くしてよ!カラオケ時間無くなっちゃうじゃない!」

「はいはい、ちょっと待ってな」

「有り金全部だよっ!」

「ホントに、これだけしか…」

「ふざけんなよっ!」

『(聞き覚えがある声がある…)』

先へ進めば進むほど大きくなる声、その声に交じって聞いた事のある声が耳に入って来た。スマフォのレンズを、少しだけ声のする方へ外に出して写メを撮る。このスマフォは元の世界の組織で使用しているヤツなので、シャッター音などは聞こえない作りになって居る。改造と言えば改造だが…組織自体が汚い仕事もしているからそこは問題ないw写った写真を見ればカツアゲ全体が見えた。うんうん、バッチリ映像だよ!それを弦一郎と幸村くんの携帯へ写真を添付して送信!!幸村くんとはアドレスの交換していなかった筈なのに、いつの間にかメールが届いていた。後から発覚したが、どうやら弦一郎の携帯からアドレスが流失したらしい…カモフラで私の名前では登録させてなかったのに、流石、テニス部部長幸村精市。気を付けないとこれは危険だ。さて、画像も送りましたので人助けの時間です

『立海高等部にもこんな屑みたいな生徒居たんだ』

「槇火紫…」

「何の様だテメェ…」

『正義の味方にやって来ました。私のお相手して下さる?』

「上等じゃねぇか…、お前等相手してやんぞ」

「了解」

「気を付けてよ、卓。そいつ強いんだから」

「ハッ、俺等に敵う相手何ていねーよ」

=3分後=

『で?次は誰がお相手して下さるの?』

「凄い!」

「化物でしょコイツ」

「…」

フラグありがとうございました。カップ麺が出来上がる時間で回収させて頂きました。6人居た立海高校の不良を倒した、カツアゲされていた都内の高校生はどうやら戦って居る間に帰った様でもうこの場所にいない。居ても邪魔だから居なくて正解だ。ボッコボコにさせて頂きましたので、相手6人は絶賛気絶中。残るのは城海と陸璃それに上田の3人。夜遊びをする金欲しさに城海が仲間を、使用してカツアゲでもしていたのだろうと推測される。もうここには用がないので、兄の家へと向かう。最後にフラグを立ててみる

『明日が楽しみだね☆』

ニッコリ笑ってその場を去る。意味分かんないと後ろから声が聞こえて来るけど、意味は明日バッチリ分かるから安心して

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