害はなく、可愛いもの

綱吉side

息子が生まれた

この上なく可愛い息子が生まれた。容姿はエレ似。瞳の色や髪の色は俺にの将来間違いなく可愛くなる息子が生まれた。それはもう、天使の様に俺達に微笑み掛けてくれる。気のせいだとリボーンが言うがあれは絶対に気のせいとかではないと俺の超直感が告げている。この子にはきっと何か不思議な能力が備わっているのだろうと、俺は核心を持つ出来事があったからだ。それはエレにとって恩師であり良き理解者でもある女神・オアシア=メルヴィス様がまだ男か女か分からない頃に会いに来て下さった時、オアシア様は言った「男の子ね、間違いなく」ニコっと笑ったオアシア様の笑みはとてつもなく裏がありそうな笑顔だったが、そんなの初めて会った頃から散々見て来た為、今回も気にする事はしない。きっと楽しい事を起そうと思っているだろうから、こちらが無闇に足を突っ込まない限り、オアシア様は俺等をその舞台へと誘わないが、絶対でも無い為。無駄になる様な用心だけでも素振りとしておく事で、幾分オアシア様にこちらの誠意が伝わるだろう。それにしても……

「ホント、可愛いなぁ〜望(のぞむ)は…」

「ふふふ、綱吉さん。お仕事はいかがされましたの?」

「うん?仕事、したから文句は言われないはず」

「はず?」

「ほほぅ…ダメツナはこんな書類がOKになるとでも思っていたならば、再教育が必要だなぁ…」

背後に赤黒い炎を纏い俺が執務室に置いてあった書類を持つリボーンが扉の前に立っていた。やっぱりあれではいけなかった…と思いながら適当にサインした書類を受け取りベッドの横に置いてある机の上で再度、書類を見直し今度はきちんとサインをしてリボーンに手渡した。それを受け取り今度はきちんと記入されているかを調べ終わると「最初からきちんとしとけ、ダメツナが」と言葉を残してリボーンは望の頭を1撫でし、部屋から出て行った。一瞬あのリボーンの表情が緩んだのを俺は見逃さなかったが、それを言えば銃弾がこの部屋を駆け巡る破目になるので言わないでそのまま見送った。俺に出来た息子。様々な人間が望を見る為に、触れる為に日に何度もエレの元へ訪れる。部屋に溜まり過ぎて一度、息子の顔を見に来たオアシア様が入らして大人全員が囀石(バリヨン)と言った石に憑いた悪魔を正座で足の上に乗せられて怒られた。「今度こんな事があっていると聞いたら、吊るすよ?」その表情はとても冷たくそして、とても恐ろしかったのを思い出すだけで、ガタガタと微かに体が動いてしまう。そんな微かな動きにも反応して望は少し首を傾げる様な動きを見せる。人の声、表情、目の動きなどに息子は生後2週間頃から反応を示してくれた。これは成長が早い証拠。ボンゴレ専属の医者であるシャマルも驚くほど、指も握ったり開いたりを繰り返している、顔も認識出来ている様で、喋ろうと一生懸命に口を動かしている。早く『パパ』って言って欲しい。声はどんな音がするのかが今の凄く楽しみだ




はなく、可愛いもの

よく聞くあれは、こう言う事か…

(目に入れても痛くない)


text:反転コントラスト




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