神様の遊戯


女神様side

「おや?オアシア、楽しそうでね」

「あら?メフィスト分かる?」

「えぇ、オアシアが鼻歌何て珍しい事をしてますからね」

ピンク色の道化師はそう言ってアッサムの紅茶を私の前に置いた。プラスに砂糖とミルクも持って来て、私の好みのミルクティーを作ってくれた。ミルク多めの砂糖控えめミルクティー。うん、おいしい。長年仕込んだかいがようやく実った証拠だ。時間軸が少しずれているもう一つの私が出現している世界ではまだ、メフィストとは冷戦状態(一方的にだが)しかし、ここでは私とメフィストは共闘している。まぁ、こいつは自分の思い通りに事が運ばなくなる様だとなる事を伝えて今、今後を話し合っていた。だから私が何に対して楽しそうなのかもこいつは分かって言っている。悪魔とこの遊びを共有するとは思っていなかったが、まぁ、奴もあの痛子に目を付けられた1人だからしょうがないか。けど、痛子は自分を見たメフィストが自分の虜になったと思っている所がホント、痛い。痛すぎる!メフィストには予め痛子の事は伝えていたから、メフィストが会った瞬間に顔を歪めた事と笑いを堪えていた事に痛子は気付かなかった様だ。ホント自意識過剰もここまで来たら逆に黒い車掌の様にブラボー!!と褒めてあげたいぐらいだ。まぁ、褒めた所で痛子は当然と言うのが目に見えているので面白くない。反応が

「そう言えば、オアシア。例のアレ、イタリアの上流階級の人間にも手を出し始めたみたいですよ?」

「あら?そうなの??あんな小娘に現を抜かす様なら私彼等と縁を切ろうかしら?」

「おや、そこまでしますか…これは、怖いですね」

「怖い?楽しそうの間違いじゃなくて?」

「口角上がってるわよ」と言えば「体は正直なだけです」なんて帰ってきた。まぁ、それは分からない訳ではないけどね、けど。ちょっとオープン過ぎるわよ。まぁ、そんな状態で痛子に会った瞬間の表情とか一番気になるけど、どうせ痛子の反応は手に取る様に分かるから、しないけどね。行動力の無駄って事。それよりも、物語は動き出す。今年の12月に燐と雪男が生まれる。そして、1月…彼女が生まれて来る。男の子としてだけどね。ほら、どんどん舞台は整って後は主役が舞台に上がるだけ…さぁ、始めましょう?




様の遊戯

貴女の為に用意してあげたのだから…

(終わりが決まったゲームをしよう)





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