短編 | ナノ
※ネタから引っ張り出した性転換夢
※男→女になっても名前は一緒
※名前変換の“その他”を苗字で使用











=下駄箱=
「よ!ナマエ、何か食べ物持ってねぇ?俺腹へってよー」
何で!

「おはようございます!ナマエ先輩!!今日も可愛いッスね!!」
…何で!!

「今日も可愛いのう…ナマエは、」
……何で!!!


=教室前廊下=
「ナマエ、悪ぃ!電子辞書かしてくれねぇ?」
どうして、

「フッ、やはり今日も8時10分に家から出て学校に到着したか」
…どうして、

「おはよう、ナマエ。今日綺麗に咲いたコスモスを持って来てあげたよ?受け取ってくれるよね??」
……どうして、


=3−A教室=
「おはようございます、ナマエさん。本日も身だしなみが完璧ですね。さすが、生徒の鏡です」

『あ、ありがとう。柳生くん』

「“比呂志”と呼んで下さい」

『“柳生”くん、ありがとう!』
何故だ

「ナマエ。顔色が悪い様だが、大丈夫か?」

『えぇ、大丈夫ですよ。顔色が悪いのはお前等が近くに寄ってるからだよ』

「ふむ、汗も出て来ている様だから、俺のハンカチでも使ってくれ」

『結構だ』
何故だ!!!!


***

『何で、こんなにもイケメン部から私は声を掛けられるの!?しかも、好意まで持たれるとかマジあり得ないんですけどぉぉぉぉぉぉ!!!』

「良い事じゃない!この立海ではイケメン部=テニス部とお話出来るってだけでも凄まじいステータス何だし」

「そうそう、しかも。“こっちから”じゃなく“向こうから”って所が凄いのよ?」

『それにしたって、可笑しいでしょ?!人それぞれ、女性の理想像は違うのに、レギュラー全員が私と話そうと一生懸命とかマジキモいんですけど!!』

「そんな事言うのはこの学校の女子でアンタだけだよ」

「ホント、ホント!ナマエってホント、凄まじい“男性恐怖症”だよね…」

そう、立海大付属中学校所属3年A組???ナマエは“超”が付くほどの“男性恐怖症”なのだ。私はこの病気のお陰で男性を小さい頃から極力避けて生きて来た、なのに…なのに…!!神様は私の事が至極嫌いな様で避けても、避けても私の周りには男、男、男、男の山が出来る。はっきり言って私は普通の女子だと認識している。お世辞でも“可愛い”とは言えないと分かっているのに、何が彼等を私に引き寄せるのかが私にだって分からないのに、この学校の女子は私を微笑ましい表情をして見つめて来る。止めて!本当に止めて!!それなら私、夢小説の様に虐められた方がマシだ!!(決してマゾではない)マジで止めてくれ…。はっきり言うが、立海中だけでこの現象が起きるならいいのだが…私の“イケメンホイホイ(親友命名)”は他校の生徒にも効果抜群!の様子で、毎回帰りはこうなる…


「よう、ナマエ。俺様が直々に迎えに来てやったぞ、感謝しろよ。あーん?」

『結構だよ、東京帰れよってか。お前等学校いつ終わったんだよ。東京から神奈川までどれだけ掛かると思ってんだ?』

「うれC−!!ナマエ俺達の心配してくれたの?」

『えぇ、先生達が不憫でならないと思いまして…』

「氷帝では俺様が秩序だ。教師共が何言おうが関係ないんだよ」

『子供が大人に刃向うなって言ってんだよ、秩序がルール守らないとか、マジあり得ないし』

「ほんま、ナマエちゃん。毒舌やね、でもそこがええ女の見所なやけどな」

『黙れ、メガネ。キモいんだよ』

「ホント、毎日気持ち悪いよね、跡部達。何?君達ストーカーなの??」

『幸村くん、さり気に腰に手を回す行為止めてくれないかしら?痴漢行為として訴えてもいいんだけど?』

「俺とナマエの中だからいいんだよ」

『いや、君とははっきり言ってそんなに仲が良い訳ではないんだけど…』

「おい、幸村。いい加減にしろよ。ナマエは俺様のだ」

「何言っているんだい?跡部、ナマエは俺のに決まってるだろ?」

『誰のモノではないので、私は帰らせてもらいます』

氷帝学園イケメン部部長・跡部景吾。跡部財閥の御曹司で俺様なめんどくさい言葉のキャッチボールが出来ない男。毎回授業が終わり下校時間になると長い黒塗りの車にてどんなに早くクラスを出ても彼等は毎回ココにいち早く居る。こいつ等は学生の本分を何だと思っているのかを知りたいと思う。まぁ、知るには彼等の頭の中を見ないといけないだろうが、生憎私はこんな変態達の頭の中を見る気は全くない為、勝手にやっていてくれと思う。脱兎の如くとはこの事だろう。さぁ、今日出た課題をさっさと終わらせて大好きなネットサーフィンで夢小説サイト巡りでも致しましょうか!

「…」

「…」

「幸村、」

「何?」

「“例のあの計画”が最終段階に入った。今夜決行する」

「へぇ…跡部にしてはえらく時間が掛かったね」

「仕方ねぇだろうが、完璧に準備して完璧にモノにしなきゃ意味ねぇだろうが」

「ふふふ、それもそうなんだけどね。それで、何処でするの?」

「今から俺様の家でやる事になっている。今続々と役者が揃ってるぜ」

「そうかい、それなら僕等も行かないとね、ねぇ、皆」

跡部と幸村の会話の間にテニス部レギュラー陣は集まっていて、幸村の言葉に頷くと皆、跡部の乗る黒塗りの車の中に入って行った

***

=朝=

『あー、良く寝た…って?何か声が低くなってない??気のせい??』

朝起きたら私は声がいつもより少しだけ低くなっていた。昨日夜遅くまでネットをやっていたせいかしら?と思いながら、私は部屋を出様と鏡の前を横切り、ドアノブに手を掛けた瞬間。私は鏡に映った自分の姿に違和感を覚えた。なんか一瞬映った私、がたい良くなかった??…え?ちょっと待って!!とりあえず、ゆっくりスローで巻き戻しを実行して鏡の前にやって来た。やって来て気付いた。私の目線、鏡よりも上になってる!?どう言う事?!?この全身鏡は私が全部入る大きさだった!でも今は、頭一個分入ってない!!って事は、今の私の身長って180台じゃないの??ってか、本当に鏡に映る私、ガチで体格のよろしい男性じゃないの??って思って来たらなんか下半身に違和感を感じる…これって、アレじゃないよね、アレじゃ!≪アレに決まってるじゃないですか〜≫って!

『何、この生き物何?!』

≪生き物ではなく、悪魔ですよ〜≫

『軽!ちょー軽い!!何で、悪魔何て空想の生き物が居る訳?!?』

≪それは、願い事をされたからですよ≫

『願い事??悪魔に願う願い事って言ったい何よ。それに何で私の家に居る訳?まさか、その願い事に関係があるって事?』

≪その通りです。貴女様ナマエを男にするっと言うのが“彼等”の願いですから≫

『“彼等”?(嫌な予感しかしない…)』

≪貴女様が関わったテニス部レギュラー陣の皆様です!≫

やっぱりかー!!!何で、私を男にした!!私が男嫌いだから、男にして男同士でスキンシップを計ろうとか言うアレか?アレは○女子以外喜ばねーぞ!?≪そんな理由じゃないですよ〜≫ってか、お前は私の思考の中まで声を飛ばすなよ!!

『じゃあ。本当の理由って何??』

≪貴女様と繁殖行動を行って既成事実を作る事ですよ〜≫

『はぁ?何馬鹿な事言ってんの??私も男でアイツ等も男でしょ?どうやってすんのよ』

≪彼等は一緒にこうも願ったんです“俺達を女に!!”と≫

イケメン部改めアホ部(ぶ)が願った願いを叶える為に現れた悪魔・ゼパル。彼の話を聞くと、アホ部が何故こんな手段に出た理由はただ一つ“好きな子が振り向かないから”だそうで、皆で話し合った結果“だったら、既成事実作っちゃえばいいじゃないか☆”(明らかにこの提案は幸村な気がする!!←正解)と言う事になり、“女性を襲う事は…”と言うまだ良心が働くメンバーからの言葉を聞き、一旦考え直す事になるが、青学ルーキーくんの“だったら俺等が女でナマエ先輩が男だったらいいんじゃないんですか?”この発言により悪魔を召喚させようと言う事で、跡部家の財力を使い(おい、えらく無駄な事に金使うな)この悪魔・ゼパルが昨日(さくじつ)召喚されたそうだ。とにかく元に戻る為の方法を聞けば“イケメン部の誰かと恋に落ちて真実のキスをすれば元に戻るよ”と言う何とも嘘くさい話を左から右に流して、夢だと流して私はまた寝る事にしました☆ ???ナマエ

≪夢落ちにする気かコイツ!!≫


0609
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