短編 | ナノ

『初めまして、これからよろしくね?』



赤と白の中から見た少女の表情はとてもワクワクして輝いているとその時自分は感じていた。優しい音色はこれからの旅を後押ししてくれていると当時フシギダネだった『自分は思った

1個目、2個目…3個、4個…とバッチが増えて行けば、少女と自分と共に歩む仲間も増えて行った。辛い事も楽しい事も悲しい事も少女と共に過ごして来た、自分もレベルが上がり、姿が変わっても少女は何も変わらない。ただ前を向いて一点だけを見つめていた。初めて会ったあの日の様な眼差しのまま…

“ポケモンリーグ優勝”少女と初めて会ったその日からずっと自分達に語り続けていた話が、今日やっと芽を結んだ。一年間と言う長い道程だが、自分達が生きて行く中ではまだまだ短いとも言えるが、それでもこの一年には色んな事が詰まっている凝縮された日常なのだ。少女の生まれ育った場所で今、自分達は新たな土地に、新たなポケモンに出会う旅に出た少女を待っていた。初めて出会ったあの時、ボールの中から見上げた少女・ナマエはきっと今もどこかで、自分と同じ様に感じているポケモンとこの空の何処かで夢に向かって歩んでいるのだろうと思いながら、フシギバナとなった彼は暖かな日差しの中で共にナマエと過ごした仲間と昼寝をしていた





20120130
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