「ん…」
ブン太の手が服の上から胸を触る。やわやわと揉まれる刺激は気持ちがいいというよりは物足りず、じれったいとばかりに身をよじった。
「ブン太、直接触って、」
「ハッ何だよ、名前も乗り気なんじゃん。」
お腹のところから手が入ってきて遠慮もなしにいきなり胸の先端を摘ままれる。
刺激と冷たさに体がびくりと大げさに跳ねてしまった。
「っ…ぁ…」
声が出ないように抑えなきゃ。
誰も居ないはずとはいえ、ここは野外だ。
じん、と下腹部が熱くなってきた。
あれ、あたしもしかしてこの状況に興奮してる?やだ何それ変態みたいじゃないか。
いつの間にか、ブン太の手が太ももを這っていた。
そのまま下着の上からなぞられる。
「んっ…はぁ」
「うっわ上から触っただけで分かるくらい名前のココぐっちょぐちょ。」
「やぁ…馬鹿、」
下着越しに指が侵入してくる。勿論深く入る訳もなく浅い入り口付近を弄られる。
「ぁん…や、焦らさないでってば。」
「何だよどうして欲しいのかちゃんと言えって。」
「やだ、もっ…」
じれったくて我慢できなくて気付けば足をきつく閉じてブン他の手を挟みこんでいた。
「これじゃ動かせねぇって、ホラ、どうして欲しいのか言ってみろよ。」
「うー、ちゃんと、触って。」
「何処を?」
「言いたくな、い。」
悔しい。悔しいけれどでも言いたくない。でも限界だ、触って欲しい。私はブン太の手を掴むとそのまま下着の中に自分の手と一緒に突っ込んだ。
「ここ…っ!」
これが自分の精一杯だ、若干恨みを込めてブン太を睨むと、ブン太はたまんねぇと言って下着を一気に下にずらした。これはこれでブン太のお気に召したらしい。
夜の冷気が流れてきて、余計に濡れている事が分かる。
大して弄る事も無く、そのまま指を挿入される。
まるでAVのように激しく動かされているのに私のソコは痛いどころか待ちに待った快感にきゅうと収縮しているのが自分でも分かった。
ぐちゅぐちょぐちゅぐちゅ。
「あっあっっ、んぅっあぁ…!」
卑猥な水音と自分の声がどんどん大きくなってしまう。ダメ、抑えられない。
それとともに何かがせりあがって来る感覚。
「だ、め、ブン太…イっちゃう…っ」
ブン太の服にしがみついて肩に顔をうずめる。
ああ、本当にもうだめ、というところで指を引き抜かれた。
タイミングが絶妙すぎる、それこそ天国目前に地獄に落とされる気分だ。
行き場を失った何かはいっそ綺麗に消え去ってくれればいいのに、消える訳もなく、ただただ欲しがって子宮がキュンとなる。
「わり、俺も入れたい。」
ガチャガチャとベルトを外す音にすら期待で私の体は震える。
大きく張り詰めているソレを取り出せば、痛そうなくらい反り立っていて先からは透明な液体が垂れていた。
ちゃっかりゴムを持っているなんてこの、初めからやる気満々だったのか。
桜の幹に身体を預けて、立ったまま片足を持ち上げられる。そのまま宛がわれると、ブン太も余裕が無くなったのか急くように一気に挿入された。
「あぁっ」
そのまま激しく奥ばかりを攻め立てられる。
「はっあっあっん」
律動に合わせて声が漏れる。
驚くほどの快感に、声の大きさなんてどうでも良くなってしまう。
「はぁ、」
珍しくブン太もキツそうに顔を歪めて声を漏らしていた。
何だか無性に愛おしくなってブン太の首に腕を絡める。
ブン太の腰の動きが一層早くなった。
堪らずブン太の頭を抱き込んで自分も腰を動かした。
「やべっ俺もうイきそ、」
「ぁんっ…あたしももう無理っ…!…あぁっ」
最奥を突かれれば我慢など出来る訳もなく呆気無く達してしまった。
その締め付けに耐えられなかったのか、ブン太もそのまま一緒に果てる。
力を使い果たしてしまった。身体全身力など入らず、そのままずるりとしゃがみこむ。
ブン太もしゃがみこんでゴムを取った。
「うーわ、ドロドロ、ばっちぃー。」
「ばっちぃって、あはは」
上から桜の花びらが落ちてきて、ブン太の髪に付く。
きっと私の頭にも付いてるんだろな。後で払ってもらおう。
「桜、本当に綺麗だねえ。」
「だなー。ってヤベ。」
「ん、どうかし…」
た、という前にそのまま地面に押し倒される。
上には私に覆い被さるブン太。
「ちょっとまさか。」
「そのまさか。まだ足りねぇみたい。」
うそ、本気で?
目の前で笑うブン太の髪からさっきの花びらがひらりと落ちてきた。
end.
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