銀魂text | ナノ


雨、涙、虹。  




最近、彼氏の坂田銀時の様子がおかしい。
だって、デートは断るし誘ってくれないし何より
キスとか…その…してくれないし…

「名前、それ浮気だわ」

「…やっぱり、そう思う?」

友達に相談すると
1番聞きたくない言葉が口から出された。

________


友達と4時間ぐらいスタバで喋って
外に出ると雨が降っていた。

「雨…」

「名前、傘、貸そうか?」

友達の家はすぐそこだったが傘を
持ってきたようだ。

「ううん、大丈夫。
駅まで走るよ」

「風邪、引かないようにね」

「うん、ありがとう」

友達にお礼をいうと服のフードを被って
雨の中足を早めた


もうすぐで駅の時。
交差点があり、人が多く傘を持ってない人が
多かった。

「濡れねぇようにな」

そう言って私の前にいる相合傘をした
カップルだろうか。

男は自分の肩は濡れてもいいのか
女の方に傘を傾けていた。

「えっ…」

でも、その人物が私のよく知ってる人で
思わず声が出た。

銀さんだ…

「ありがとう。大丈夫ですよ」

「そんなわけにいかねぇだろ」

優しいんだ…
その人には…

今日は本当はデートに誘ってた日。
それなのに、女の人と出かけてたんだ。

「うっ…ッ…」

涙が流れ嗚咽がこぼれる。
必死に、手で口を抑えた。


交差点の信号が赤から青になった。

人々は行ったり来たりを繰り返す中、
私はその場にしゃがみこんでしまった。

浮気、銀さんがそんなことするはずないって
心の何処かで叫んでた。


「名前!」

「えっ…?」

その声は確かに私の前から聞こえた。
顔をあげるとそこには銀さんがいた。

なんで…?

「なんでいるの…?」

「それはこっちの台詞だ、バカヤロー!」

少し怒ったような口調で私の手を取り
グイッと強引に立たせる。
銀さんは何も言わずに手を引っ張り歩き出す。

「銀ッ…さん…?」

雨が涙と一緒にほおを流れる。
だけど良かった。

これで泣いてるってバレてない。


路地裏に来ると壁に背中を押し付けられた。

「あんなとこにしゃがみ込むとか
おめぇの脳みそは単細胞か!」

いきなり説教が始まった。

「なっ…何でそんなこと言うの!」

「しかも泣いてるし…
いるなら声ぐらいかけろ」

「なっ…泣いてない」

「嘘つけ、泣いてただろ」

そう言って銀さんの手が
頬に触れて顔を持ち上げられ唇が重なった。

雨が口角を変える時に
流れ込んでくる

「んぅ…ふぁ…んんッ」

「お前、どこいってたんだよ
まさか、男じゃねぇだろうな」

「なっ!バカなこと言わないで!
友達と喋ってたの!銀さんこそ女とイチャイチャして
私にこんなことして…浮気だ!二股だ…!」

銀さんの胸板をグーで叩く。
淋しくて、心が痛くて、嫉妬した。

「あぁ?あれは依頼人だ、ばぁか
妊婦さんだから濡らすわけにはいかねぇだろ」

「じゃ…なんで最近、デートことわってたの…?」

「依頼の仕事が入ってるって言っただろ?
ちゃんと聞いとけ」

銀さんが私の首筋を指でなぞる。

「んっ…やっ…銀…さっ…」

「他に質問は?」

「んんっ…最近…キス…
してっ…ンッ…くれなかった…」

銀さんの唇が私の肩から鎖骨におりて行く。

「キスするとそこから先、やっちまいたくなるから…
あー!なんだ…理性がきかなくなんだよ!わぁったか!」

「…」

私は頷いた。
そんなこと、言われると照れてしまう。

そんな考えと裏腹に銀さんが
私の羽織ってるパーカーのチャックをずらし
中にきているブラウスを外して行く。

「ちょっ…だめ…」

「ダメとか顔真っ赤にして惚けてる
お前が言っても説得力ねぇよ」

「んんっ…」

丁度、鎖骨と鎖骨の間に銀さんの唇が
当たりそこからゆっくり降りて行く。

「ッ…んっ…」

それは胸と胸の間も降りて行く。
少し胸の下までおりて行った時
乳房を掴まれながら口に含まれる。

「んッ!やぁ…あぁ…」

下で舐められ脳が麻痺してしまう。

「路地裏でも声だすと聞こえんぞ」

「ッ…いじっ…わる…」

自分が出させているのに。
私は口を手で覆い出来るだけ声を我慢する。

「ッ…くしゅん!」

その時私の口から出たくしゃみ。

そりゃそうだ。
雨の中、私は上半身裸同然の格好でいるから。

「わりぃ…はやくかえらねぇと風邪引いちまう」

「うん…もう…終わり…?」

「ばか、んなこと聞くんじゃねぇよ。
後で止まらなくなるだろうが」

そう言われデコピンを軽くされると
服を整えて路地裏をでた。
何時の間にか、雨は止み人々は濡れた服を脱いだりしていた。

「わぁ!銀さん!上見て!」




そこには大きな虹が私たちを迎えていた。



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