☆ブラックホールの胃(シュウ+ハル)
「おーなーかーすーいーたあ!!」
はじまったー。 食い事姫の合図だ。 彼女の胃袋はどうなっているんだろう。 そんなくだらなく、それでいてミステリーな疑問を考える僕に、彼女が再び叫びだす。 服を勢いよく引っ張り、何かを指さす。
「あそこ! あそこ行こう!」 「えー? ……えー!!」
もう、ええ!? だよ。ラーメン食べ放題10分で完食したら千円! なんて。僕は食べないよ!? とか言ってるとラーメン屋で注文する彼女。
「おじさん! 10分間ラーメン2人「1人前で!!僕は醤油ラーメンで!!」 「何よ、自身ないかも?」 「ああ、さっき昼を済ましたばかりだからね」 「もう15時だよ」 「これはオヤツとでも!?」
信じられない、と言ってる間に巨大ラーメンの登場。僕のラーメンがミニラーメンに見えてきた。彼女は箸を構え、スタートとともに食べていく。僕は自分のラーメンに手もつけず、彼女の食べっぷりに目が離せずにいた。本気で食べほしそうな彼女のお腹に目がいき、そのスタイルのいい体系に青ざめた。
彼女は人間、だろうか?
(シュウ、食べないの?) (……食べるよ) (おじさーん! 炒飯追加!) (まだ食べる気なの!?)
091209
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