「貴女は島に残ったんですね」
「うん。ファリエルと一緒にいたかったし」
「ふふ、冗談でも嬉しいです」
「冗談じゃないのになあ」
微笑むファリエルはとても可愛らしい。私はこの子が大好きだ。私の大切な友達。これまで何度、ファリエルの言葉に励まされてきただろうか。ファリエルの言葉はまるで魔法だ。
「ねえ、ファリエル」
「何ですか?」
「これから貴女の力になれるよう、私、頑張るね。フレイズよりも絶対に役に立って見せるんだから!」
「…ええ、期待してますね。でも、私は貴女がこうやって傍にいてくれるだけで嬉しいです」
少し驚いたようだったけれど、すぐにまたファリエルは微笑む。なんて優しい魔法の言葉を紡ぐんだろう。やっぱり私は彼女が大好きだ。