平気でさらりと嘘を吐く月夜の神経が俺には理解出来ぬ。俺だけにならまだ良いが秀吉様に対してもこれだ。秀吉様がそれがむしろ面白いと何故か気に入っていらっしゃるのがまた腹立たしい。

「三成、嘘っていうのはそんなに悪いものではないのよ」
「時と場合によるだろう。悪い時は悪い。そしてお前の吐く嘘はどれも悪い」
「あらそうかしら。でもね、世の中っていうのは嘘で満ち溢れているのよ。その中では私の嘘等可愛らしいものだわ」

そう言ってくすくす笑う。この女の嘘が可愛らしいもの等というのも嘘に違いなかった。

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