「初めまして。真田幸村と申します」

幸村様が微笑まれ、私は思わず兄上の後ろへと隠れた。どうした恥ずかしがっているのか、兼続の妹は兄と違って大人しいのだな、等と兄上と三成様が言葉を交わしているがそんな事は気にならない。問題は幸村様だ。私には分かる。昔から勘は鋭い方で、この御方と親しくしてはきっと私は傷付くだけだろう。ああ、だって、私の考えが正しければこの御方は、

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テーマ「推しとの恋」
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