「これ、なまえさんによく似合うと思います」

これだと思った先程のペンダントを勧めればなまえはそうかしらとどこかくすぐったそうに微笑む。本当にこういった顔が良く似合う人だと思う。だというのに、それがここ数日は目に見えて笑うことが少なくなっていた。気分転換のために買い出しという名目で連れ出したのは間違ってはいなかったようだ。

「……あっ、烏丸くん」
「どうしましたか」
「思ったのだけれど、これではまるでデートみたいね」

私みたいなのが相手では迷惑かしら、ごめんなさい。そう言って今度は困ったように笑う。烏丸は少しばかりの眩暈を感じて思わず目元を抑えた。本当にこの人は、なんて人なんだ。

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